OPEC:減産合意でも実行には課題-各国の生産上限設定など

  • イラク、OPECの月間産油量統計は低過ぎると主張
  • 各国の生産上限については11月のOPEC総会で委員会が報告へ

減産を目指す石油輸出国機構(OPEC)が今後直面するとみられる課題は、新たな計画を発表した直後に明らかになった。イラクのルアイビ石油相はアルジェでの記者会見で怒りをあらわにし、時には支離滅裂な口調で加盟各国の産油量を推計するジャーナリストとアナリストらを激しく非難した。

  それはなぜか。生産上限を設定した上でどの国が生産制限を順守し、どの国がしていないかについて評価する際にこれらの推計が鍵になると予想されるためだ。ルアイビ石油相は、発表されているイラクの産油量の推計は低過ぎ、自国の統計と合致しない数字は受け入れないと警告した。

  28日の合意ではOPEC加盟14カ国全体の産油量の上限が設定されたが、各国の上限は設定されていない。それについては、11月に開かれるOPEC総会で委員会が報告することになっている。これらの上限について合意し、モニターするのは至難の業だ。

  コンサルティング会社エナジー・アスペクツ(ロンドン)の石油担当チーフアナリスト、アムリタ・セン氏は29日、ブルームバーグラジオのインタビューで「OPECはなお各国の生産上限を決定する必要がある。厄介なのは詳細についての決定だ」と指摘した。 

  加盟国が合意を順守せず上限を超える量の原油を生産する事態は、2008年に各国の生産上限設定をやめるまでOPECにとって常に問題となっていた。28日の記者会見でのルアイビ石油相の主張が示すように、OPECにとっては基本的な生産水準についての合意でさえ困難である可能性がある。

原題:With Deal Done, OPEC Faces Hurdles in Making Output Cuts Work(抜粋)

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