ブラジル株:ボベスパ指数反落-バリュエーション懸念でイタウ安い

  • イタウの下げがボベスパ指数の下落に大きく響く
  • 景気回復策や政治的シナリオに投資家の警戒感強まる

29日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は3日ぶりに反落。バリュエーションが3週間ぶりの高水準に達した銀行のイタウ・ウニバンコ・ホールディングが安い。

  イタウの下げがボベスパ指数の下落に大きく響いた。同社の株価収益率(PER、予想収益ベース)は9.9倍と、9月8日以来の高水準で取引されていた。ドイツ銀行とデリバティブ(金融派生商品)の取引を決済する幾つかのファンドが同行に置いている余剰現金やポジションを引き揚げたと伝えられたことが影響し、世界的に金融株が下落した。通貨レアル安を受けて、売り上げの大半を輸出で稼ぐ製紙会社のフィブリア・セルロージとスザーノ・パペル・エ・セルロージは上昇した。

  ボベスパ指数は前日比1.7%安の58350.57で取引を終了。イタウは2.5%、バンコ・サンタンデール・ブラジルは2.7%それぞれ値下り。一方、フィブリアは2%高。同社はアジアの顧客向けパルプ価格を値上げすると発表した。スザーノは2.5%高。レアルは1.3%安だった。

  証券会社ギジ・インベスチメントスのアナリスト、パウロ・エンリケ・アマンテア氏は「景気回復策や政治的シナリオをめぐる懸念があまりにも強いため、市場参加者は様子見姿勢を取っており、投資の判断材料となるさらなるニュースを待っている」と語った。

原題:Brazilian Stock Decline Led by Itau as Valuations Seen Pricey(抜粋)

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