ドイツ銀:CEOが信頼回復に努める、アナリストも援護射撃

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ドイツ銀行のジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)は30日、同行への信頼回復に努めた。一部の顧客がエクスポージャー縮小に動いたとされる中で株価は同日過去最安値を更新した。

  クライアンCEOは行員向け文書で、ドイツ銀のバランスシートはここ20年で最も強固だと強調。「信頼が銀行業の土台だが、ドイツ銀への信頼を傷つけようとする勢力が今、市場の一部にある」と指摘した。

  アナリストらも援護射撃。オートノマス・リサーチのアナリスト、スチュアート・グレアム氏は29日のリポートで、ドイツ銀はトレーディングの顧客が取引を減らすなどで深刻なストレスにさらされても2カ月以上持ちこたえるのに十分な流動性があると分析した。ジャーネイ・オマヘン氏らゴールドマン・サックス・グループのアナリストも、プライムブローカー事業の顧客であるヘッジファンドの預金額は恐らくドイツ銀の資金源の3%に過ぎないとし、さらに欧州中央銀行(ECB)の資金供給オペを利用できることも指摘した。

  株価は一時9%安となったが、クライアンCEOのメモを受けて持ち直しフランクフルト時間午後2時34分現在は2.7%安。

  ドイツ銀のヘッジファンド向け事業で800社余りの顧客の中の約10社が今週、保有する上場デリバティブ(金融派生商品)の一部をドイツ銀から他の金融機関に移したと、ブルームバーグ・ニュースが内部文書を基に報じた。

  米司法省が住宅ローン担保証券(RMBS)販売問題で140億ドル(約1兆4200億円)の支払いを要求し、ドイツ銀行をめぐる懸念は急上昇した。だがMMウォーバーグのチーフエコノミスト、カールシュテン・クルーデ氏は、同問題の決着で必要となり得るコストは「恐怖のシナリオを引き起こしはするが、破綻するかもしれないという恐怖は現実離れしている」と話し、ドイツ銀は投機筋による攻撃の犠牲者になっているかもしれないとの見方を示した。

原題:Cryan Defends Deutsche Bank as Some Clients Pare Back Exposure(抜粋)
Cryan Defends Deutsche Bank as Some Clients Reduce Exposure (1)

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