ドイツ銀に貴重な味方-投資判断まだ「買い」のアナリストが3人

ドイツ銀行は「素晴らしい再編物語」と絶賛するアナリストがいる。ケプラー・シュブルーのジャックアンリ・ゴーラール氏だ。今週に過去最安値を更新したドイツ銀株の下落は空売り筋が一役買っていると考えている。

  同氏はドイツ銀株の投資判断を「買い」としているアナリスト3人のうちの1人。株価下落はドイツ銀の「信用プロフィルに関する懸念が理由だが、そのような懸念が正当化されるとは思わない」と29日のリポートに記述した。

  ドイツ銀のジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)は米司法省が要求する140億ドル(約1兆4200億円)を含め過去の不適切行為に絡む法的コストに対応できることを投資家に納得させるのに苦戦している。今週は増資やドイツ政府による救済の可能性についての臆測を打ち消さなければならなかった。株価は年初から半分以下になり、社債デフォルト(債務不履行)に備える保証料は急上昇した。

ドイツ銀行本店(フランクフルト)

Photographer: Martin Leissl/Bloomberg

  住宅ローン担保証券(RMBS)販売問題での米司法省の要求をめぐる懸念からドイツ銀の株価は「ディストレスト水準」まで下がったとゴーラール氏は指摘。「ドイツ銀は本当に破綻するだろうか。そんなことはない。米司法省の制裁金の額はあらゆる不透明要素の中の一つにすぎない」と記している。

  同氏は米司法省との合意額が最終的に61億ドルになると見積もっているが、それを上回っても増資をせずに支払える「選択肢が幾つかある」との見方を示した。

  株価下落と司法省の要求のために、救済やコメルツ銀行との合併、デリバティブ(金融派生商品)のリスクなど、「いつもの臆測」が「激しく」再燃したが、そのような臆測は空売り筋から出ていると同氏は言う。「一部の市場参加者はドイツ銀に『破綻』のレッテルを貼り、臆測が飛び交っているが、空売り筋が自分たちのポジションに合うように発言しているのでこの現象は自然なものだ」と解説。ドイツ銀の「事業再編への高い潜在能力」などが買い判断の理由だと説明した。

  ブルームバーグがトラックしている38人のアナリストの中でドイツ銀株の判断を買いにしているのはほかにバンクハウス・ランペのニール・スミス氏とワイズアウル・ドット・コムのサイモン・ヘルマン氏。大半のアナリストは「ホールド」にしている。

  

原題:Deutsche Bank Still a Buy, Says Rare Analyst With Bullish Rating(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE