「ハードBrexit」の可能性高まる-EU加盟国の過半数が強硬

  • 英国を除くEU27カ国の過半数が英国の「いいとこ取り」拒否
  • 英国民投票から約100日、各国の態度は硬化している

欧州連合(EU)加盟各国の政府は離脱準備を進める英国に対し、移民と貿易の関係で何ら余地を与えない姿勢を示しており、離脱が深刻な影響を及ぼす「ハードBrexit」となる可能性が高まっている。

  英国が国民投票でEU離脱を決めてから約100日。ブルームバーグ・ニュースの分析によると、同国を除くEU各国の態度は硬化している。アイルランドのような英国の伝統的な同盟国でさえ、離脱協議での「いいとこ取り」はできないとくぎを刺している。

メイ英首相

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  アイルランドのヌーナン財務相はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、英国が「義務を履行することなくEUの利点を得ることはできない」と述べた。

  各国のこうした妥協しない姿勢を受け、メイ英首相は移民管理の厳格化という自身の目標を達成するため、単一市場へのアクセスに影響が及んだとしてもEUからきっぱりと離脱する道を選ぶ可能性がある。バンカーや企業幹部が恐れるシナリオだ。

  ミリバンド元英外相はブルームバーグテレビジョンに対し、「政府内の力学は現時点でハードBrexitの支持者に有利な方向になっている」と語った。

  ブルームバーグ・ニュースの分析はEU全28カ国の政府当局者へのインタビューと対外的なコメントに基づいている。
  
原題:‘Hard Brexit’ Looms as EU-28’s Red Lines Turn Deeper Scarlet (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE