シャドーバンクの役割拡大で金融政策の効力強まる-IMFが分析

  • 金融危機以降、シャドーバンクが流動性供給で果たす役割は拡大
  • IMFが国際金融安定性報告書の一部を公表

国際通貨基金(IMF)は29日公表したリポートで、世界の金融システムにおけるシャドーバンク(影の銀行)の役割拡大で金融政策の効力が強まっているとの見解を示した。

  一部のエコノミストは従来型の銀行による融資減少で中銀による金利変更の効果が薄れていると主張しているが、IMFは正しいのはその逆で、実際には大規模なシャドーバンキング部門が存在する国々の方が金融政策の伝達効率は若干良いようだと説明した。

  世界的な金融危機以降、バランスシート悪化や規制強化で従来型の銀行が融資を抑制する中、シャドーバンクが流動性供給で果たす役割は拡大している。保険会社や年金基金、資産運用会社などは、預金を受け入れる金融機関とは規制の方法が異なるため、シャドーバンクと呼ばれることが多く、IMFはこれらを「ノンバンク」と呼んでいる。

  IMFは金融危機以降の資産運用会社の「著しい」伸びに言及し、他社と比べた運用成績に基づいて報酬を受け取る運用担当者は短期金利の行方に特に敏感だとして、「資産運用業界の規模が拡大するにつれて、金融政策が資産価格に及ぼす影響も大きくなる可能性が高い」と分析。当局者は金融政策が銀行やシャドーバンクの財務健全性に影響する可能性について気を配る必要があると指摘した。

  今回のリポートは国際金融安定性報告書(GFSR)の一部。ワシントンで来月開催する総会に先立ち、全文が来週公表される。

原題:Rise of Shadow Banks Is Amplifying Monetary Policy, IMF Says(抜粋)

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