円全面安、OPEC合意受けリスク選好の売り活発-対ドル101円後半

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  • 対ドルで一時101円75銭、21日以来の円安値付ける
  • OPEC合意、ディスインフレ懸念一歩後退でポジティブ-ソシエテ

29日の東京外国為替市場では、円が主要通貨に対して全面安。石油輸出国機構(OPEC)の非公式会合で減産が合意されたことを背景に原油高・株高の展開となり、リスク選好の円売りが活発化した。

  午後3時半現在のドル・円相場は前日比1.0%高の1ドル=101円71銭。一時は101円75銭と、21日以来の円安値を付けた。円は主要16通貨全てに対して前日の終値から下落している。

  ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店の鈴木恭輔為替資金営業部長は、OPECの生産制限について、「ディスインフレ懸念が一歩後退するという意味で非常にポジティブなニュース」だとし、「そうなると、名目ベースでの金利上昇に連れたトレードというのも出てくる」と説明。その上で、日米金融政策イベント通過や米大統領候補の第1回テレビ討論会も波乱なく終えて、「為替のボラティリティが低下しキャリートレードのパフォーマンスが上がるという循環ができている」とし、「このモメンタムに勢いが付くかどうかに注目」と話す。

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OPECが8年ぶり減産に合意

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg via Getty Images

  28日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が急反発し、4月以来の大幅高となった。米株式相場はエネルギー株主導で続伸し、S&P500種株価指数は前日比0.5%高い2171.37 で引けた。

 この日の東京株式相場は大幅反発して終了。日経平均株価は一時1.8%高の1万6756円43銭まで水準を切り上げた。

  ソシエテの鈴木氏は、「ドル・円は101円25銭をきれいに上抜けて、一目均衡表の雲の下限辺りを試してもおかしくない」とし、101円80銭から102円が見えてきていると言う。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は28日に下院金融委員会の公聴会で証言し、現在の経済の軌道を見ると緩やかな利上げが求められるとした上で、利上げにあらかじめ決まったタイムテーブルはないと述べた。また、連邦公開市場委員会(FOMC)の大半のメンバーは年内の利上げを見込んでいるとあらためて説明した。

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