イエレン議長、議会公聴会で口ごもる場面も-政治的偏向の有無問われ

  • ブレイナード理事に利益相反の可能性ないか共和党議員が厳しく追及
  • FRB報道官はブレイナード理事はどの陣営とも話していないと説明

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は28日、下院金融委員会の公聴会で、金融当局として政治的偏向はないと擁護する立場をめぐり攻撃を浴びた。共和党議員の1人が、FRB高官が次期政権入りについて議論した事実があるなら利益相反に当たるかどうか議長を厳しく追及した。

  ブレイナードFRB理事は米大統領選の民主党候補であるクリントン前国務長官の陣営に献金しており、クリントン氏当選の場合の財務長官候補の1人と広く目されている。同理事が実際にクリントン陣営と次期政権の役職について話し合ったのなら、利益相反に当たるかどうかギャレット議員(共和)から質問されたイエレン議長は、いったん口ごもってから異議を唱えた。

  イエレン議長は「法律顧問に相談する必要がある。それが利益相反だと私は認識していない」と述べ、FRBに政治的偏向があるとするギャレット議員の発言の趣旨は退けた。

  FRB報道官はその後、ブレイナード理事がどの陣営とも話していないと説明した。

  共和党候補のドナルド・トランプ氏は、何千万人もが視聴した26日の大統領選テレビ討論会で、オバマ政権をよく見せるために連邦公開市場委員会(FOMC)が低金利政策を維持していると論じた。こうした主張に根拠があるかどうかにかかわらず、連邦準備制度の客観性が問われ続けてイエレン議長が懐疑論をかわすことができなければ、その統治や金融政策決定の在り方をめぐって議会が改革に取り組むきっかけが一段と増えることになりかねない。
  
原題:Fed Politics in Spotlight as Yellen Cornered by Lawmaker (1)(抜粋)

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