クリーブランド連銀総裁:雇用、インフレ見通しが利上げを正当化

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  • メスター総裁は先週のFOMCで金利据え置きに反対した理由を説明
  • 利上げ先送りを続ければ、急傾斜の政策経路取らざるを得ないリスク

米クリーブランド連銀のメスター総裁は28日、労働市場の今年の持続的改善や、成長とインフレ率の加速見通し、海外リスクの後退を踏まえて、先週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを求めたことを明らかにした。

  メスター総裁はクリーブランドでの講演テキストで、「われわれがインフレ目標でさらに前進し、労働市場の需給逼迫(ひっぱく)が続く中で利上げ先送りを続ければ、あとになってかなり急傾斜の政策経路を取らざるを得ないリスクがある」と指摘した。

  先週のFOMCではメスター総裁を含むメンバー3人が利上げを支持して金利据え置きに反対した。FOMCは終了後の声明で、利上げの論拠は強まったものの、経済の進展を示すさらなる証拠の見極めを大多数の当局者が望んだと説明した。

  メスター総裁がFOMCでの反対票について公式に発言するのは今回が初めて。同総裁は失業率が持続可能な最低水準に達したとの認識を示し、より急激に利上げすれば景気回復に終止符を打つ恐れがあると指摘。「あまりに長期にわたって利上げを先送りすれば、労働市場が持続不可能なほど引き締まり、物価圧力は行き過ぎることになり、金利を急激に引き上げざるを得なくなる状況に陥って、リセッション(景気後退)を招くリスクがある」と述べた。

  メスター総裁は経済成長が2016年後半に回復し向こう2年は2%をやや上回るペースになると予想。インフレは当局の2%目標に向けて緩やかに回復するとの見通し示した。

原題:Fed’s Mester Says Jobs, Inflation Outlook Justify Rate Hike(抜粋)

(3段落以降を追加して更新します.)
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