イエレン議長:ウォール街の大手金融機関、健全性増した

  • 「とても力強くなった」と下院公聴会での証言テキストで指摘
  • 資本増強や売却が容易な資産の増加、資金調達方法の改善など列挙

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は28日、下院金融委員会の公聴会で行う証言で、ウォール街の大手金融機関の健全性について前向きな評価を示す。一方でFRBは今年これまでに、米国の5大金融機関に関し、仮に経営破綻に見舞われれば金融システムに甚大な影響が及ぶとの判断を示している。

  イエレン議長は証言テキストで、大手金融機関は「とても力強くなった」とし、自己資本は2008年の金融危機以降に倍増して約8000億ドル(約80兆円)に達し、売却が容易な資産は過去5年間で1兆ドル余り増えたと指摘。危機の際に干上がってしまい、いざという時に頼りにならない資金調達手段への依存も減ったとしている。

  公聴会は規制監督当局としての連邦準備制度の役割に関するもので、イエレン議長は証言テキストの多くをFRBのタルーロ理事が26日の講演で概説した年次ストレステスト(健全性審査)の見直し案に割く一方、一段と規模が小さくリスクも小さめな金融機関に対しては、ウォール街の大手機関に比べ寛容な態度で臨む意向を示す。

  イエレン議長は「最も規模が大きく、最も複雑な金融機関に対する基準は今や、小中規模の金融機関を対象とした基準よりもずっと厳しいものとなっている」と説明。その上で、連邦準備制度として近く、こうした規則の「調整」をさらに進めるこうとになるだろうとしている。

原題:Yellen to Say Good Things About Wall Street in House Testimony(抜粋)

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