ヘッジファンド業界、アリババ株高騰見逃す-逸した利益数千万ドルか

  • 2014年以降、ヘッジファンドの保有株は毎四半期減少
  • アリババのADRは6月末以降に一時38%上昇

中国の電子商取引会社アリババ・グループ・ホールディングの株価は、2年前の新規株式公開(IPO)以降で2番目に高い四半期上昇率を記録するペースにあるが、ヘッジファンドはこのチャンスを逃している。

  ブルームバーグの集計データによると、アリババの米国預託証券(ADR)は6月末以降に最高38%上昇し、1年9カ月ぶりの高値を付けたが、ヘッジファンド業界の保有はその前の3カ月で220万ADR減った。約6100万ドル(約61億円)の利益を逃した計算になる。

  アリババ株売買のタイミングの悪さはヘッジファンド業界の苦悩を深めている。投資家心理が悪化する中、著名ヘッジファンドの一部では運用資産が減少。アクティブ運用のマネジャーらの成績は、もう何年も株式市場の幅広い指標を下回っている。このため顧客は手数料引き下げを求めたり、低コストの指数連動商品に資金を移したりしている。

  「アリババ株を昨年の急落時に売却した」と語るソーンバーグ・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、チャーリー・ウィルソン氏は、アリババの「収益化の能力には実に驚かされた。以前は保有していたが、売却を決めたのは誤りだったと思う。予想を見直し、最近になって買い直した」と述べた。

アリババのロゴ(ニューヨーク証取、6月初)

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  アリババはかつて、ヘッジファンド運用者の間で人気銘柄だった。ダン・ローブ氏率いるサード・ポイントやジョージ・ソロス氏のソロス・ファンドマネジメントは、2014年8月のアリババ株IPOを受けてかなりの額を投資したことを開示していた。ブルームバーグのデータによれば、同年9月末時点のヘッジファンド業界のアリババ株保有は約140億ドルだった。それ以降は四半期ごとに減り、6月末時点では44億ドル相当に落ち込んだことが米証券取引委員会(SEC)への提出書類からブルームバーグが集計した直近データに示されている。
  

原題:Hedge Funds Miss Alibaba Rally, Forgoing Millions in Gains(抜粋)

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