クリントン氏作戦勝ちか、トランプ氏が元ミス・ユニバースを「口撃」

  • 討論会の翌日に両候補とも元ミス・ユニバースの問題に再び言及
  • トランプ氏:残る2回の討論会に「もちろん」出る

米大統領選の民主党候補、ヒラリー・クリントン氏は26日の第1回テレビ討論会での共和党候補ドナルド・トランプ氏のつまずきに乗じて、郊外に住む女性層への働き掛けを強め、さらに中間層の男性や若者層に食い込もうとしている。一方、トランプ氏の側近は討論会の影響拡大を阻止しようと必死だ。

  守勢に回ったトランプ氏と同氏陣営は、討論会で司会を務めたNBCキャスターのレスター・ホルト氏を称賛したかと思うと一転して批判するなど動揺がみられた。トランプ氏自身もマイクの不具合で苦しんだと示唆した。

討論会後のクリントン氏

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  さらにトランプ氏は討論会の翌日、クリントン氏が仕掛けたわなに自らはまり込んだ。クリントン氏は討論会でトランプ氏の女性の扱いの例として、ベネズエラ出身の元ミス・ユニバース、アリシア・マチャドさんに対し、太り過ぎたとして「ミス子豚」などの侮辱的な言葉をトランプ氏が投げ掛けたことに言及。トランプ氏は27日のFOXニュースとのインタビューで、謝罪する代わりに、マチャドさんは「ものすごく体重」が増え、これが「非常に問題」だったと語った。

  クリントン氏がマチャドさんを取り上げたのは、女性とマイノリティーへのアピールが狙いだった。また同陣営が討論会の後の展開まで見越していたことは明らかだ。マチャドさんは26日夜、スペイン語でクリントン氏への感謝の言葉をツイッターに投稿。さらにクリントン陣営は27日に、マチャドさんを交えて電話会議を開いた。米誌コスモポリタン(オンライン版)も同日、マチャドさんの特集記事を掲載。米国旗に身を包んだ最近の写真も用意されていた。同記事は「1週間前、マチャドさん(39)はコスモポリタン・ドット・コムのオフィスでの写真撮影に向け準備を整えつつ、トランプ氏と自分の俳優としてのキャリアについて語った」と説明している。

  マチャドさんの問題に対するトランプ氏の対応は、戦死したイスラム教徒の米兵の家族から7月の民主党大会で批判された時と同様だった。この時も謝罪せずに反論し、世間の批判を浴びた上に、クリントン氏から攻撃されることとなった。

  討論会から一夜明けた27日、クリントン氏はノースカロライナ州ローリーで演説。討論会を見たかと聴衆に問いかけて喝采を浴びた後、「ワンアウトになった」と語った。

  一方、フロリダ州を訪れたトランプ氏は残る2回の討論会に出るかと尋ねられ、「もちろんだ」と答えた。トランプ氏は、同氏に有利な科学的とは言えないオンライン調査を引用し、クリントン氏は逆の主張をしているが自分は討論会で「非常に良く」やったと主張した。

原題:Clinton Seeks to Maximize Debate Advantage as Trump on Defensive(抜粋)

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