サウジ石油相:イランと妥協の余地あると示唆-合意はOPEC総会か

  • IEAが原油市況悪化を予想する中、アルジェで非公式会合へ
  • 各国の生産目標設定についての協議は約2年ぶり

サウジアラビアはイランと妥協する用意ができていることをこれまでで最も強く示唆しており、2年ぶりとなる原油生産制限への道筋につながる可能性がある。ただ、11月に開かれる石油輸出国機構(OPEC)総会までは合意に至る公算は小さい。

  原油市場の慢性的な供給過剰への対応を新たに任されたサウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、イランやリビア、ナイジェリアが「理にかなう最大限の水準で生産」することを容認されるべきだと発言。イランに対し、より柔軟な姿勢を示しているようだ。

  ロシアがサウジとイランの仲介役となった二国間会談の後、ファリハ・エネルギー相は「増産凍結をどの水準にするかについて、OPEC加盟国間の相違は小さくなっている。立場はかなり近づいている」と説明した。

  ただ、イランとサウジはそれぞれの新たな生産目標について合意していないため、両国は大きな障害に直面している。OPECは28日にアルジェリアの首都アルジェで非公式会合を開くが、原油市場の供給過剰継続の回避につながる可能性のある妥結を両国が望むなら、相違解消のための時間的猶予は2カ月ほどとなる。

  サウジとイランは、イランの産油量に関し両国で立場が食い違う日量60万バレルの差を縮小しようと会談を開始。エクアドルの産油量を上回るこの差は、OPECがこれまでの方針を転換するためにどれだけ多くの取り組みが必要かを示している。国際エネルギー機関(IEA)は、OPECが行動を起こさなければ原油市況はさらに悪化すると予想しており、リスクは引き続き高い。

原題:Saudi Oil Minister Signals He’s Open to Iran Compromise at OPEC(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE