イタリア政府は27日、今年と来年の経済成長率見通しを引き下げた。憲法改正の是非を問う国民投票を12月に控えるレンツィ首相にはマイナス要因だ。

  同国財務省が示した今年の成長率見通しは0.8%と、4月時点に予想した1.2%を下回った。来年の見通しも1%と、4月予想の1.2%から下方修正。公的債務は対国内総生産(GDP)比で今年が132.8%に膨らんだ後、来年は132.2%に下がるという。従来予想は今年、来年とも低下だった。財政赤字の対GDP比率見通しは今年が2.4%、来年が2%。レンツィ首相は8月に同国中部で起きた地震や移民対策に関連するコストで予算に柔軟性を求める方針を明らかにしている。

  イタリアの経済成長率は4-6月期にほぼゼロとなり、その回復を図りたいレンツィ首相は欧州委員会から求められる財政規律との両立で難しい対応を迫られる。12月4日には上院改革のための憲法改正で国民投票が行われる。首相は否決なら辞任すると約束している。

原題:Renzi Forced to Cut Growth Forecasts Ahead of Key Referendum(抜粋)

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