米国株:上昇、クリントン氏優勢も原油安でエネルギー株下落

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27日の米国株は上昇。この日は原油が下落しエネルギー株が売られた。前日の米大統領候補ヒラリー・クリントン、ドナルド・トランプ両氏によるテレビ討論会ではクリントン氏が優勢と市場は受け止めたが、株式相場には原油安や銀行不安など、他の要素が影響した。

  S&P500種株価指数は0.6%上昇して2159.93。 ダウ工業株30種平均は133.47ドル(0.7%)高の18228.30ドル。S&P500種のエネルギー株は0.5%下げた。

  マックイーン・ボール・アンド・アソシエイツ(ペンシルベニア州ベスレヘム)の最高投資責任者(CIO)、ビル・シュルツ氏は「根本的には何も変わっていない」と述べ、「関心は金利とファンダメンタルズの動向に戻った」と続けた。

NY証取

Photographer: Eric Thayer/Bloomberg

  ロバート・W・ベアード(ミルウォーキー)のチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏は「昨夜はクリントン氏が優勢だと受け止められ、市場もそのように反応した。大統領選の年は与党が勝利すると相場は大きく上昇する傾向がある」と指摘した上で、「もろ刃の剣である原油相場はこの日、相場の上げを抑制した」と続けた。

  ドイツ銀行は米国での取引で0.6%高。2.4%安から戻した。前日は同行株への売り浴びせが波及し、S&P500種は0.9%下落した。この日のS&P500種の金融株は3日ぶりに上昇した。

  朝方発表された米消費者信頼感指数の上昇も支援材料となった。米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は、低金利が米労働市場の拡大を後押しし、賃金上昇に波及しつつあるとの認識を示した。雇用に対する楽観は、米消費者信頼感指数の上昇にも反映された。

  ソラリス・アセット・マネジメントのティモシー・グリスキー最高投資責任者(CIO)は「消費者信頼感指数は極めて強かった。前向きなサプライズであり、朝方の相場を支えた」と述べ、「しかしエネルギー株が大きな圧迫材料となった。それがなければ相場はさらに上昇していただろう」と続けた。

  この日の上げでS&P500種株価指数の月間ベースの下げは0.5%に縮小したものの、依然として1月以来で最悪。CBOEボラティリティ指数はこの日9.7%低下した。前日は2週ぶりの大幅な上昇だった。

  個別銘柄ではシスコシステムズが上昇。メキシコで向こう2年間で最大40億ドルを投じる計画だと事情に詳しい関係者が明らかにした。工場の改良や契約する製造業者を通じた生産拡大を予定しているという。

原題:Clinton Rally Runs Into Oil Retreat That Energy Bears Foresaw(抜粋)

(相場を更新し、第4段落以降を追加します.)
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