FRB副議長:労働市場の改善が賃金上昇に波及しつつある

更新日時
  • 低金利が後押しした労働市場改善の成果が表れ始めている
  • 理論上ではゼロ金利は好ましくないが、過度には上げたくない

米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は、低金利が米労働市場の改善を後押しし、賃金上昇に波及しつつあるとの認識を示した。

  副議長は27日、ワシントンのハワード大学で講演後の質疑応答で、「失業率は現在5%を下回っており、労働市場のタイト化による成果が表れ始めている」と指摘した。

フィッシャー副議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg *** Local Caption *** Stanley Fischer

  フィッシャー副議長は利上げ時期には言及しなかった。賃金の上昇率については、昨年の約2%から今年は約2.5%に加速している状況は、過去10年間には説得力に欠けるように思われた失業率とインフレとのつながりが依然存在することの証拠だと述べた。

  副議長は賃金上昇率について「3%というのが、妥当なインフレ率と整合性のある上昇率だと考えられる」と説明した。

  雇用の伸びがインフレ率を当局目標の2%まで押し上げると確信できるかという問題は、利上げ時期をめぐる当局者の今後の議論の中心となる見込みだ。

  フィッシャー副議長は、自分は理論上ではゼロないしゼロ近辺の金利を用いることを好ましくないと思っているとした上で、「こうした金利は好きではないが、政策金利を過度には上げたくない」と発言した。

原題:Fed’s Fischer Says Wages Beginning to Respond to Labor Market(抜粋)

(5段落目以降に発言などを追加して更新します.)
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