クリントン氏がトランプ氏に勝利-数字で見る第1回米大統領選討論会

26日夜に行われた米大統領選の民主、共和両党候補による第1回テレビ討論会では、民主党ヒラリー・クリントン氏が共和党ドナルド・トランプ氏の戦略をうまく利用し、同氏が得意とする分野で打ち負かした。

  予想サイトの「プレディクトワイズ」によると、討論会が行われたほんの数時間で、開始前に既に69%と高かったクリントン氏の大統領選勝利の確率は73%に上昇。同時に、トランプ氏の勝利確率は低下した。プレディクトワイズの創設者デービッド・ロスチャイルド氏は「これは大きな変化」であり、大統領選のサイクルで1回か2回しか起こらない比較的珍しいことだと指摘した。

  激戦州におけるクリントン氏の勝利確率も比較可能な4時間で改善。ノースカロライナ州で9ポイント、ニューハンプシャー州で4ポイント、ペンシルベニア、オハイオ、コロラドの3州で3ポイントそれぞれ上昇した。

  討論会後に実施された世論調査でもクリントン氏優勢が示された。CNN実施の調査では回答者の62%、世論調査会社パブリック・ポリシー・ポーリングの調査では51%がクリントン氏支持だった。メキシコ・ペソも上昇した。同通貨の動きは、トランプ氏に関連した不安を測るバロメーターとしての意味合いが強まっている。

  このようなコンセンサスが形成されつつある根底には、アジェンダをうまくコントロールするクリントン氏の能力がある。クリントン氏は討論会中、私的な電子メールサーバーを使用していた問題についての質問を、わずか46語の返答でかわした。その一方で、トランプ氏のビジネス慣行や納税申告書を公表していないことに言及し、同氏を守勢に立たせ続けた。言葉の数はトランプ氏がクリントン氏を上回り、割り込みや攻撃の数はクリントン氏より24回多かった。

原題:How Clinton Beat Trump in Their First Debate, By the Numbers(抜粋)

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