欧州債:ドイツ債など上昇、ドイツ銀めぐる懸念で-周辺国債は下げる

27日の欧州債市場では最高格付けを付与されたドイツ国債などが買われた一方、周辺国債が売られた。ドイツ銀行の財務状態に対する懸念の高まりなどが背景にある。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りが7月以来の低水準まで下げたほか、同年限のフィンランド国債利回りは初めてゼロを下回った。周辺国では政治的リスクが注目されており、売りを促した。

  市場の二極化は欧州債務危機を想起させる。欧州中央銀行(ECB)が危機克服のため量的緩和(QE)を導入して国債を支え、政治的リスクを和らげる効果を挙げたことから、しばらくの間、二極化現象は薄れていた。

  しかし、ポルトガルに対する唯一の投資適格級の格付けが10月21日に見直されるほか、イタリアでレンツィ首相の進退が問われる政治改革法案の国民投票が10週間後に迫ってきたことから、投資家のレーダーには再び二極化現象の影が現れてきた。

  DZ銀行のユーロ圏担当主任市場ストラテジスト、ダニエル・レンツ氏は「ここ数日は安全を求める動きがやや出ており、イタリアとポルトガルを中心に周辺国債のスプレッドは拡大している。各国独自のリスクのためだ」とし、「銀行業界に対する不安の再燃」が域内で最も安全とされる資産の需要を高めていると語った。

  ドイツ銀の株価は上場来安値に接近。米司法省が独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正に対する刑事責任追及で、どの程度の罰金を科せば同社を破綻させることなく相応の責任を負わせることができるかについて検討していると伝えられたことを受け、欧州全体でも株安となった。

  ロンドン時間午後4時44分現在、ドイツ10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下のマイナス0.14%。一時は7月12日以来の低水準となるマイナス0.16%まで下げた。同国債(ゼロクーポン、2026年8月償還)価格は0.232上げ101.383。フィンランド10年債利回りは2bp下げマイナス0.012%.マイナス0.03%まで低下する場面もあった。

  一方、高利回りの国債は下落。スペイン10年債利回りは2bp上昇、同年限のイタリア国債利回りは3bp上げた。

原題:Bond Market Splits Over Deutsche Bank Woe With Periphery Shunned(抜粋)

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