トランプ氏「それで私は賢明に」-所得税払っていないとの批判に

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  • 同氏は数十年前に所得税を払っていないとクリントン氏が言及
  • クリントン氏がメール公開するなら納税申告書を公表-トランプ氏

米大統領選の民主・共和両党候補による26日の第1回テレビ討論会で、民主党ヒラリー・クリントン氏は共和党ドナルド・トランプ氏について、連邦所得税を払っていない時期があると批判した。これに対しトランプ氏は「そのおかげで私は賢くなっているのだ」と応じた。

  こうしたやり取りの焦点となっているのは選挙運動中を通じてトランプ氏に付きまとっている問題だ。納税申告書を公表していない同氏は、約40年間にわたる大統領候補の慣習に従わない形となっている。トランプ氏は米内国歳入庁(IRS)の監査を受けているところで、それが終わるまで公開できないと主張。もっともIRS当局者は監査中であっても申告書を公表できないという規則はないと説明している。

  9年分の納税申告書をオンラインで公開しているクリントン氏は討論会で、トランプ氏が申告書を公表しない理由について「何か隠している」と発言。「連邦税を払っていないことを国民に知られたくないのかもしれない」とし、「なぜなら、誰もがこれまで閲覧できた申告書はトランプ氏がカジノの免許取得を目指して州当局に提出せざるを得なかった数年間だけで、それらはトランプ氏が連邦所得税を払っていなかったことを示している」と述べた。

  一方、トランプ氏は討論会で、クリントン氏が約3万通の電子メールを公開したら自身も納税申告書を公表すると語り、これまでの主張を繰り返した。

税金の使い方で応酬

  「できる限り納税額を少なくしようと非常に熱心」に取り組んでいるとABCニュースに5月に語ったトランプ氏。26日の討論会では、クリントン氏の批判に対し、「クリントン氏のような政治家」が税金を無駄遣いしたことで、「われわれは重債務国となっている」と反論した。

  トランプ氏はその上で、米国は全国レベルでインフラ修理を必要としているが、「あなたたちのアイデアの多くに浪費されたため、資金がない」とクリントン氏に語った。

  クリントン氏も「それは恐らく、あなたが何年間も連邦所得税を払っていないためだ」と切り返すと、トランプ氏は仮に納税していたとしても、「その分も無駄遣いされてしまっただろう」とやり返した。

原題:Trump to Clinton: Paying No Income Taxes ‘Makes Me Smart’(抜粋)

(5段落目以降に両候補の非難の応酬を追加して更新します.)
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