米ウェルズ・ファーゴ、新たな欧州部門の設立検討-英EU離脱に備え

  • フランクフルトやパリ、アムステルダムが選択肢-EMEA責任者
  • 英EU離脱でもロンドンに拠点を維持する方針

米銀ウェルズ・ファーゴは英国の正式な欧州連合(EU)離脱手続きの開始を待たずに、事業への影響を和らげる対策を講じる方針だ。

  欧州・中東・アフリカ(EMEA)担当プレジデント、フランク・ピッツォ氏(ロンドン在勤)が金融サービス会議が開かれたジュネーブでインタビューに応じた。ウェルズの証券・資産運用事業は、シティー(ロンドンの金融街)に拠点を置く銀行がEU各国に自由に金融商品やサービスを提供できる「パスポート制度」に依存しているため、英EU離脱はこれらの事業の収入を減らす可能性があると同氏は指摘。英国がパスポート制度の権利を失った場合、フランクフルトやパリ、アムステルダムなどに新たな子会社を設立することを選択肢の一つとして検討していると語った。

  同氏は「われわれはパスポート制度の権利喪失でリスクにさらされる収入を特定しており、その影響を軽減するための選択肢を打ち出している」 と説明。来月にも「これら選択肢に加えわれわれの提案を当行の経営陣に伝えるつもりだ」と述べた。

ウェルズ・ファーゴのロゴ

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  ピッツォ氏によれば、ウェルズ・ファーゴはEMEA地域で法人・機関投資家向けにサービスを提供しており、英EU離脱決定にもかかわらず、ロンドンではコルレス銀行業務・不動産ファイナンス事業を成長させる計画だ。同行はEU域内で他にアイルランド、ルクセンブルク、ミラノに拠点を持つ。

原題:Wells Fargo Mulls Creating New Europe Unit to Prepare for Brexit(抜粋)

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