欧州マーケットサマリー:株下げ止まり、ドイツ債は上昇

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欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の 通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.1223   1.1254
ドル/円            100.34   100.33
ユーロ/円          112.62   112.91


株               終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600   340.19     +.19      +.1%
英FT100      6,807.67   -10.37     -.2%
独DAX      10,361.48   -32.23     -.3%
仏CAC40     4,398.68    -9.17     -.2%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      -.70%       -.02
独国債10年物     -.14%       -.02
英国債10年物     +.67%       -.03


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,327.00    -13.50   -1.02%
原油 北海ブレント         46.19     -1.16    -2.45%

◎欧州株:下げ止まり、銀行株は下げほぼ解消-米経済指標を好感

27日の欧州株式相場は3営業日ぶりに下げが止まった。米経済指標 が予想を上回る内容だったことを受け、銀行株は日中の下げ幅をほぼ消 した。

指標のストックス欧州600指数は前日比0.1%高の340.19で終了。米 民間調査機関コンファレンスボードが発表した9月の米消費者信頼感指 数が2007年以来の高水準に達したほか、米リッチモンド連銀がまとめた 9月の製造業景況指数は予想を上回る拡大ペースだったことを背景に、 ストックス600指数は日中安値の0.7%安から切り返した。

銀行株指数は一時の1.3%安をほぼ解消し、0.2%安で引けた。ドイ ツのコメルツ銀行は2.2%下落。同行が人員削減と配当停止を計画して いると報じられたことが嫌気された。クレディ・スイス・グループ は3.3%値下がり。グローバルマーケッツ部門で一段と経費を削減する 措置を模索しているとティアム最高経営責任者(CEO)が述べた。ド イツ銀行は変わらず。

MPPM(独エップシュタイン)のギレルモ・ヘルナンデス・サン ペレ氏は「市場には緊張感があるものの、パニックを引き起こす水準に は達していない」とし、「欧州の一部金融機関はあまり健全な状態にな く、市場ではこれが認識されている。夏季はボラティリティが落ち着い ていたが、現在高まりつつあり、この対策を学ぶ必要がある」と語っ た。

個別銘柄では、ベルギーのビールメーカー、アンハイザー・ブッシ ュ(AB)インベブは1%上昇。事情に詳しい関係者によると、同社の 英SABミラー買収計画が委任状により議決権を行使したSAB株主の 大半に支持された。株主総会は28日に行われる。

一方、独自動車メーカーのフォルクスワーゲン(VW)は2%強の 値下がり。米司法省がVWの排ガス不正に対する刑事責任追及で、どの 程度の罰金を科せば同社を破綻させることなく相応の責任を負わせるこ とができるかについて検討していると伝えられたことが売り材料。VW の主要株主であるポルシェ・オートモービル・ホールディングは2%下 げた。

原題:Europe Stocks Halt 2-Day Rout as Banks Pare Drop After U.S. Data(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債など上昇、ドイツ銀懸念で-周辺国債は下げる

27日の欧州債市場では最高格付けを付与されたドイツ国債などが買 われた一方、周辺国債が売られた。ドイツ銀行の財務状態に対する懸念 の高まりなどが背景にある。

欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りが7月以来の低水準まで 下げたほか、同年限のフィンランド国債利回りは初めてゼロを下回っ た。周辺国では政治的リスクが注目されており、売りを促した。

市場の二極化は欧州債務危機を想起させる。欧州中央銀行 (ECB)が危機克服のため量的緩和(QE)を導入して国債を支え、 政治的リスクを和らげる効果を挙げたことから、しばらくの間、二極化 現象は薄れていた。

しかし、ポルトガルに対する唯一の投資適格級の格付けが10月21日 に見直されるほか、イタリアでレンツィ首相の進退が問われる政治改革 法案の国民投票が10週間後に迫ってきたことから、投資家のレーダーに は再び二極化現象の影が現れてきた。

DZ銀行のユーロ圏担当主任市場ストラテジスト、ダニエル・レン ツ氏は「ここ数日は安全を求める動きがやや出ており、イタリアとポル トガルを中心に周辺国債のスプレッドは拡大している。各国独自のリス クのためだ」とし、「銀行業界に対する不安の再燃」が域内で最も安全 とされる資産の需要を高めていると語った。

ドイツ銀の株価は上場来安値に接近。米司法省が独フォルクスワー ゲン(VW)の排ガス不正に対する刑事責任追及で、どの程度の罰金を 科せば同社を破綻させることなく相応の責任を負わせることができるか について検討していると伝えられたことを受け、欧州全体でも株安とな った。

ロンドン時間午後4時44分現在、ドイツ10年債利回りは前日比2ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下のマイナス0.14%。一時 は7月12日以来の低水準となるマイナス0.16%まで下げた。同国債(ゼ ロクーポン、2026年8月償還)価格は0.232上げ101.383。フィンラン ド10年債利回りは2bp下げマイナス0.012%.マイナス0.03%まで低 下する場面もあった。

一方、高利回りの国債は下落。スペイン10年債利回りは2bp上 昇、同年限のイタリア国債利回りは3bp上げた。

原題:Bond Market Splits Over Deutsche Bank Woe With Periphery Shunned(抜粋)

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