ブラジル株:ボベスパ指数が続落-汚職捜査めぐる政治的混乱で

  • イタウ、ブラデスコ銀行の下げがボベスパ指数の下落に大きく響いた
  • 汚職疑惑の一環で元財務相が逮捕され、ペトロブラスも安い

26日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は続落。国内政治の混乱で政府が経済対策を推し進める上で苦戦する可能性があるとの懸念が強まったことなどが影響した。

  ブラデスコ銀行とイタウ・ウニバンコ・ホールディングの下げがボベスパ指数の下落に大きく響いた。米国での証券販売に絡んだ制裁金などの法的費用で増資が必要になるとのドイツ銀行をめぐる懸念から、世界的に金融株が低迷した。ブラジル石油公社(ペトロブラス)は原油価格が上昇したにもかかわらず下落。同社を舞台とした汚職疑惑をめぐり、ブラジル警察当局は26日、ルラ元大統領とルセフ前大統領の労働党政権下の重鎮だったパロシ元財務相を逮捕した。

  政権交代でリセッション(景気後退)からの脱却や投資家の信頼感回復に向けた措置が講じやすくなるとの期待感から、ブラジル株は今年に入り34%上昇している。しかし、いわゆる「洗車作戦」と称される大規模な汚職捜査は景気回復に向けた政治的取り組みへのリスクと見なされている。また、米大統領選挙をめぐる懸念も世界の市場にネガティブな雰囲気を与えており、新興市場株などリスクの高い資産を敬遠する動きにつながっている。

  インフィニティ・アセット・マネジメントのチーフエコノミスト、ジェイソン・ビエイラ氏は「国内外の政治がきょうの株価の重しとなった」と語った。

  ボベスパ指数は前週末比1.1%安の58053.53で取引を終了。イタウは0.8%、ブラデスコは1.2%、ペトロブラスは2.1%それぞれ値下がりした。一方、ドラッグストアチェーンのプロファルマ・ディストリブイドラ・ジ・プロドゥトス・ファルマセウチコスは2カ月ぶりの大幅高。競合企業の店舗買収で合意したことが好感された。

原題:Brazil’s Stocks Join Global Rout Amid Renewed Political Tension(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE