ドイツ銀株が過去最安値、高リスク債も下落-健全性に懸念

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  • 政府支援めぐる臆測に根拠ないと報道官
  • 米当局はRMBS問題で140億ドル求める

26日のフランクフルト市場で、ドイツ銀行の株価が過去最安値を更新した。米国での証券販売に関連した制裁金など膨らむ法的費用による資本バッファー毀損(きそん)への懸念が根強い。

  ドイツ銀は住宅ローン担保証券(RMBS)をめぐる米司法省の調査を決着させるため140億ドル(約1兆4100億円)の支払いを迫られる恐れがあり、増資が必要になる懸念が浮上している。フォークス誌がドイツ政府は支援の可能性を否定したと報じたことも不安を高めた。

  メインファーストのアナリスト、ダニエル・レグリ氏は「明らかに、米司法省の調査や140億ドルという金額が株価の重しとなり続けている。そのような額を支払うことになるとは誰も思っていないが、一部の投資家にとっては独政府がドイツ銀の状況について協議したということ自体が懸念材料になり得る」と話した。

ドイツ銀行のロゴ(ニューヨーク証取)

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

   来年9月に総選挙を控えているメルケル独首相はドイツ銀への政府支援の可能性を否定していると、フォークス誌が先週報じた。住宅ローン担保証券問題での米当局との交渉に関与することも否定したと報じられた。

  メルケル首相のザイベルト報道官は26日ベルリンで記者団に、ドイツ銀への政府支援に関する臆測には「根拠がない」と述べるとともに、独政府は米司法省との交渉の「公平な結果」を予想していると付け加えた。

  ドイツ銀の広報担当、イェルク・アイゲンドルフ氏はフォークス誌の報道について電子メールで、クライアンCEOはメルケル首相に支援を求めたことはないとし、同行は「課題に自力で対応する決意だ」と強調。「増資は現時点で議論されていない」と付け加えた。

  ソシエテ・ジェネラルのアナリスト、アンドルー・リム氏は、米当局と合意する支払額が54億ドルを超えればドイツ銀は増資が必要になるとの見方を示した。これは6月末時点の同行の法的費用引当金とほぼ同額。  

  マークイットによると、ドイツ銀株の空売りは22日に発行済み株式の3%に増えていた。

  株価は7.5%安で終了。ブルームバーグのデータによれば、ドイツ銀のその他ティア1債(AT1債)は額面1ユーロに対して約0.02ユーロ下げ7カ月ぶり安値付近の0.73ユーロを付けた。

原題:Deutsche Bank Slumps to Fresh Record Low on Capital Concerns (2)(抜粋)
Deutsche Bank Slumps as Investors Question Lender’s Health
Europe Stocks Tumble as Deutsche Bank Sinks to Fresh Record Low

(第6段落にドイツ銀のコメントを追加し最終段落の株価を更新します.)
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