銀行資本規制めぐり欧米が対立-EUは「資本フロア」導入に反対

  • バーゼル規制で欧米の立場が逆転したようだとラバリンク准教授
  • 「バーゼル3」めぐる作業、年内完了目指し継続中

世界的な銀行資本規定の改定をめぐって欧州連合(EU)と米国の対立が強まっており、EU側は主要項目の1つである「資本フロア」の導入取りやめを求めている。

  資本フロアは、資本要件を左右する資産リスクを測るための銀行独自の統計モデル利用に対する制約。この導入にEUは反対していると、世界の大手銀行の半数近くが本拠とするEUの当局者が明らかにした。対照的に米国は、内部モデル利用は銀行に規制逃れの可能性を与えるとして、完全排除を検討すべきだと主張している。

  ビクトリア大学(ウェリントン)のマーティエン・ラバリンク准教授はバーゼル銀行監督委員会の銀行新規制について、「かつては実施を怠っているとして欧州が米国を批判したものだったが、今は立場が逆になったようだ」と指摘。「利益を押し上げるために銀行にリスクを取らせ、資本を積み上げさせようというのが今の議論のようだ」と述べた。

  同委員会は金融危機後の資本規定の枠組み「バーゼル3」について、年内の作業完了目指して取り組んでいる。

原題:EU Escalates Standoff With U.S. on Global Bank Capital Rules (2)(抜粋)

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