ジャフコ社長:世界視野の新興企業支援、事業構想「妄想でもいい」

  • ジャフコの役割拡大、資金だけでなく人材も
  • 気概を持つ起業家は日本にも、IoTに期待

Shinichi Fuki, president and chief executive officer of JAFCO Co., Ltd., poses for a photograph in Tokyo, Japan, on Monday, Sept.12, 2016.

国内ベンチャーキャピタル(VC)最大手のジャフコは、将来的に企業価値が1000億円規模を超え、世界的な事業を手がけることを目指す新興企業への投資に注力する。資金だけでなく、人材や事業構想についても支援する。

  社長の豊貴伸一氏がブルームバーグの取材に答えた。豊貴氏は、新興企業の事業構想は小さくまとまるのではなく「ある意味、妄想でもいい」とした上で、資金や人材、事業構想の策定などを支援するようにジャフコの役割を「拡大」していくと説明した。豊貴氏は、事業によっては「最初からグローバル展開していかないと競合に負ける」と述べ、短期的な収益を求める新規株式公開(IPO)ではなく「助走期間で骨格を太く」することを優先する場合もあると述べた。

  また世界展開を考慮すると数十億円程度ではなく、500億円あるいは1000億円規模のIPOができるようになるのが望ましいと指摘。日本のVCから新興企業への投資環境は、投資規模の点で米シリコンバレーに比べて四半世紀遅れているとの見方を示した。一方、世界企業を目指す気概を持った起業家が日本にも「少なからず出てきている」と述べ、IoT(モノのインターネット)など「日本の強みを生かせるような事業」で世界的な新興企業が現れる期待をしていると話した。

  ジャフコは1973年に設立。今年6月までに約3900社に投資し、984社が上場した。ジャフコの投資を受け上場した会社にはソフトバンクグループや米ツイッターなどが含まれる。

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