米チューダー、シンガポールのトレーディングデスク閉鎖-関係者

更新日時
  • 閉鎖は8月に発表した業務再編の一環
  • 8月に従業員15%を削減、クオンツリサーチへの集中急ぐ

資産家ポール・チューダー・ジョーンズ氏が率いるヘッジファンド運営会社、チューダー・インベストメントは世界的な業務再編の一環として、シンガポールのトレーディングデスクを閉鎖した。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  関係者の1人によると、同社はシンガポールにクオンツリサーチを専門とするスタッフを依然として置いており、こうした分野の専門家を増員する。トレーディングデスク閉鎖が未公表であることを理由に、匿名で語った。

シンガポール

Photographer: Nicky Loh/Bloomberg

  同関係者によれば、同社はトレーディングデスク閉鎖前にシンガポールで10人前後を雇用していたが、現在同オフィスに何人が残っているかはコメントしなかった。

  チューダーは先月、従業員の15%を解雇した一方、クオンツリサーチへの集中を急いでいる。クオンツ・ファンドの一部は英国の欧州連合(EU)離脱決定といった市場への衝撃を的確に予想しトレーディングで人間を上回る成績を記録しており、クオンツファンドの人気度は高まっている。これに対して従来型のヘッジファンドは、2009年以降で最大の解約に見舞われ苦戦している。

  ヘッジファンド運用業界で最古参の1社であるチューダー・インベストメントは今年、運用成績不振で顧客の資金引き揚げが20億ドル余りに上ったことから、人員削減に踏み切った。事情に詳しい複数の関係者が先月明らかにしたところによると、削減対象は損失を出したか運用収益を出せなかったマネーマネジャーが中心だった。投資家向け文書によれば、チューダーの主力ファンドは今年の運用成績が9月9日時点でマイナス3.2%。

  チューダーの広報担当者は削減についてコメントを控えた。
  

原題:Tudor Said to Close Singapore Trading Desk Amid Global Cuts (1)(抜粋)

(4段落以降を追加して更新します.)
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