米国債(23日):30年債が週間で大幅高、当局の金利予測下方修正で

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23日の米国債市場では30年債が週間で7月以来の大幅高。米金融当局が政策金利の見通しを引き下げたことが買い材料となった。

  30年債利回りはこの日、2週間ぶりの低水準を付けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)は21日、政策金利の据え置きを決定。来年の予想利上げ回数を下方修正した。2年債と30年債の利回り差は、週間ベースで8月以降最大の縮小となった。

  イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は年内に利上げを実施する姿勢を維持しながらも、米経済が抱えるさまざまな難題から金利予測分布図(ドット・プロット)で政策金利見通しが下方修正されたことを明らかにした。

  DZ銀行(フランクフルト)の市場ストラテジスト、ダニエル・レンツ氏は「ドット・プロットに示される2017年の利上げ予想は低下した。それは別として、中央銀行の全般的なスタンスはなお緩和的だ。他の中銀が近く緩和政策を解除しないことをFOMCは確実に考慮するだろう」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによるとニューヨーク時間午後5時現在、30年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.35%。一時は2.32%まで低下する場面もあった。週間では10bp低下と、7月29日以来の大幅な下げとなった。同年債(表面利率2.25%、償還2046年8月)価格は97 29/32

  2年債と30年債の利回り差は約159ポイント。週間で9ポイント縮小した。10年債利回りは1.62%。週間で7bp低下した。

  米国債市場のボラティリティを示すバンク・オブ・アメリカ(BOA)のMOVE指数は59.75と、2014年12月以来の低水準で終えた。

  ダラス連銀のカプラン総裁は23日、「当局は辛抱強く緩和策を解除する余裕がある」と述べた。アトランタ連銀のロックハート総裁は生産性の低い伸びについて「ちょっとした難問だ」と話した。

  今週のFOMC会合で政策金利据え置きに反対票を投じたボストン連銀のローゼングレン総裁は、金融当局が緩やかなペースで利上げを進める戦略に戻らなければ、米景気回復を脅かす恐れがあるとの声明を23日に発表。「緩やかで段階的な引き締めを今開始すべきだと考えている。今それをしなければ回復の期間の長さや持続性をより大きなリスクにさらすと懸念するからだ」と説明した。
  

原題:Treasuries Set for Best Week Since July as Fed Tempers Rate View(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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