米国株(22日):S&P500が月初来の下げ埋める、電気通信など上昇

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22日の米株式相場は上昇。電気通信のほか、資本財や生活必需品などドル安の恩恵を受ける銘柄が大きく上げた。ドル指数は過去4日間で3日目の下げとなった。S&P500種株価指数は、この日の上げで月初来の下げを埋めた。

  エバーバンク・ワールド・マーケッツ(セントルイス)のプクリス・ギャフニー社長は「安堵感から少し買いが入ったようだ」とし、「中央銀行のスローガンは、今は『間違ったことはするな』というものだ。まったく市場の予想通りの政策を決定した。今度は新たな不確実性が待ち受けている。第3四半期決算と大統領選挙だ」と続けた。

  S&P500種株価指数は前日比0.7%高の2177.18。ダウ工業株30種平均は98.76ドル(0.5%)上げて18392.46ドル。一時156ドル上げる場面もあった。

ニューヨーク証取のトレーダー

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は9.6%下げて3週ぶり低水準。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は今週開催した会合で、経済に改善の兆しが見られつつあるとしながらも、利上げ前にインフレや労働市場改善のさらなる証拠を待つことを決めた。また2017年の利上げ回数の予想を引き下げた。FOMC声明では、今回の政策決定に3人の地区連銀総裁が反対した。反対票の数は7月会合から増え、2014年12月以降で最多だった。金利先物市場に織り込まれる12月の利上げ確率は57%となっている。

  ウォール街最大の強気派にとって、FOMCの利上げ見送りは米国株が過去最高値に向けて上昇するもう一つの理由となっている。ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのマネジングディレクター、トーマス・リー氏は、ブルームバーグがストラテジスト19人を対象に実施した調査でS&P500種の年末予想が最も高い。同氏の予想は2325で、これは22日終値から6.8%の上昇を意味する。

  FOMC会合が終わり、市場の注目は経済データと、約3週間後に始まる次の決算シーズンに移る。この日発表された先週の米新規失業保険申請件数は前週比で減少した。

  また8月の米中古住宅販売件数は市場予想に反して前月比で減少した。住宅在庫がひっ迫し、販売価格も上昇していることが住宅購入希望者を遠ざけた可能性がある。

  この日はS&P500種の業種別11指数は全て上昇した。

原題:Mega Technology Stocks Back on Top as Fed Inaction Lifts S&P 500(抜粋)

(第4段落以降を追加し、更新します.)
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