欧州債(22日):ドイツ債利回りが低下-英EU離脱選択以降の最大に

  • スペイン国債の5年物と10年物の利回り、過去最低更新
  • FOMCの金利据え置き決定を受け

22日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が軒並み上昇し、英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を選択して以降で、最大の上げを演じた。

  指標のドイツ10年債利回りは6月24日以降で最大の下げを記録。スペイン国債の5年物と10年物の利回りは過去最低を付けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)が21日に政策金利据え置きを決定した。2017年と長期的な利上げ見通しがそれぞれ下方修正されたことが背景にある。

  これで世界の主要中央銀行が緩和策を早急に縮小しないとの楽観が高まり、景気てこ入れとインフレ押し上げを目的に緩和策を維持するとの見方が強まった。

  この日はインフレ見通しにより敏感な長期債の上げが目立った。日米の金融会合を控えた前週は下げ基調にあった。緩和策の長期化で短期債利回りはゼロ付近またはマイナス圏にあることから、高利回りの国債を求める動きが再燃している。

  コメルツ銀行の債券ストラテジスト、デービッド・シュナウツ氏 (ロンドン在勤)は「FOMCが極めて重要なのは明らかで、これが流動性の供給を続けている。欧州債全体への支援材料だ。利回りを追求する動きがある」と語った。

  ロンドン時間午後4時12分現在、ドイツ10年債利回りは前日比9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下のマイナス0.087%。同国債(ゼロクーポン、2026年8月償還)価格は100.859。

  30年物利回りは10bp下げて0.49%、2年物利回りは1bp低下しマイナス0.665%。両債の利回り格差は115bpと、ここ2週間の最小となった。

  スペイン10年債利回りは一時0.897%まで下げ、5年物利回りは0.045%を付けた。イタリア10年債利回りは9bp低下の1.18%。

原題:German Bond Yields Drop Most Since Brexit as Spain’s Hit Record(抜粋)

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