ロンドンは銀行業界が言うほど重要でない、EU離脱後-企業経営者

ロンドンの金融機関が欧州連合(EU)市場へのアクセスを失えば、EU内企業にとって打撃になるという警告が英国から続いている。だがEU企業の経営者らはそのような主張を退ける。

  資本とスキルは移動可能なもので、英国がEUを離脱した後にロンドンの金融機関がEU内で自由に活動できなくなれば大陸欧州の銀行が取って代わるだろうと、企業幹部らが語った。

  オランダで上場するユニリーバのポール・ポルマン最高経営責任者(CEO)は、まったく心配していないとし、「金融市場がフランクフルトなど代替となる拠点を探していると確信している。そのほかにも適切な都市はある」と述べた。

ユニリーバのポルマンCEO

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  ハモンド英財務相や英銀バークレイズのジョン・マクファーレン会長など銀行幹部は最近、世界的な金融の中心としてのロンドンの地位を揺るがせばEUは墓穴を掘ることになると論じた。欧州企業が資金調達で英国に頼っていることにかんがみ、大陸の企業幹部がそれぞれの政府にロンドンの金融街シティーを守るよう働き掛けてくれることを英国側は期待している。
  
  ロンドンのバンカーらは単一市場へのアクセスを維持するようメイ英首相に迫ると同時に、ユーロ圏の銀行はロンドンほど大量の債券、株式発行の業務をこなせないと欧州企業に訴える。シティーを切り捨てればアクセスできる資金源が縮小し、調達コスト上昇につながるとも主張する。シンクタンクのニュー・ファイナンシャルによれば、EUの資本市場活動の78%を英国が占めている。

  しかしEU企業幹部らはこれらの主張には政治的な意図があるとみる。ブリュッセルの化学品メーカー、ソルベイのカリム・ハジャー最高財務責任者(CFO)は「人々は英国の既得権を守るために発言している。スキルは簡単に移転できる。ロンドンが提供できないなら他の場所にプラットホームを再構築するのに時間はかからない」と話した。

  

原題:London’s Less Vital After Brexit Than Banks Think, EU CEOs Say(抜粋)

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