OECD、世界の成長率予想を下方修正-貿易低迷が成長の重し

  • 2016年成長率予想は2.9%-第1四半期に貿易が減る
  • 今年の米成長率は1.4%、日本は0.6%にそれぞれ予想引き下げ

経済協力開発機構(OECD)は、貿易低迷がグローバリゼーション失速の可能性を示唆し、世界経済の停滞につながる見通しだとして、成長率見通しを下方修正した。

  OECDは21日公表した経済見通しで、2016年の世界成長率が2.9%、17年は3.2%になると予想し、従来見通しからそれぞれ0.1ポイント引き下げた。1-3月(第1四半期)の貿易量が落ち込み、通年でも生産拡大を下回る伸びにとどまるとの見通しを示した。

  OECDのチーフエコノミスト、キャサリン・マン氏はインタビューで、「貿易拡大ペースが金融危機以降、急激に鈍化した」と指摘し、「こうした状況を良いと論じる人もいるかもしれないが、実は有害であり、それが生産性の伸び低下に表れている」と語った。

  2008年の金融危機以降、当局は貿易拡大・成長加速に取り組んでいるが難航している。OECDは、新興市場の主要な資源国の「改善が緩やか」にとどまる中で、先進国・地域の景気拡大ペースが減速しつつあると警告した。

  OECDは米国の今年の成長率見通しを1.4%と6月時点予想の1.8%から下方修正した。ユーロ圏は0.1ポイント引き下げ1.5%、日本も0.1ポイントの下方修正で0.6%と予想している。国民投票で欧州連合(EU)離脱を選択した英国の17年成長率については1%と、従来予想から1ポイント引き下げた。

原題:OECD Sees Globalization Stalling as Weak Trade Hurts Economy(抜粋)

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