日銀の利回りコントロール、ドル建て資産の魅力高める公算

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  • 米国債や米社債への資金流入が続くと予想-吉野氏
  • 円債投資ではリターンが取れないと阿竹氏

日本銀行が債券利回りをコントロールする政策を打ち出したことは、ドル建て資産への資金流入を促すだろうとの見方を、みずほ信託銀行などが示した。

  日銀は21日、10年物国債利回りがおおむね現状程度(0%程度)で推移するようコントロールすると発表した。

  みずほ信託銀行の吉野剛仁チーフファンドマネジャーは、「イールドハントの動きは継続すると見込まれ、米国債・米社債への資金流入は継続すると思われる」と述べた。

  日銀は購入する国債の平均残存期間の廃止も決めた。国債買い入れプログラムを柔軟化することで副作用を抑えたい考えだ。

会見する黒田総裁

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの指数データは20日時点で、米社債の年初来のリターンがプラス約8.4%、米国債がプラス4.8%、日本の社債がプラス1%であることを示していた。

  ドル資金の調達コストと為替変動をヘッジするコストは上がっているが、国内での利回りの低さが日本の投資家に外債投資を促すだろうとSMBC日興証券の阿竹敬之クレジットリサーチ課長は指摘。「円債に投資していたら、全然リターンが取れない」と述べ、米社債に投資している一部の生命保険会社がその配分を増やす可能性もあるとの見方を示した。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長はドル建て国債や社債投資に及ぼす日銀決定の影響を問われ、特に社債投資が「今後加速すると思う」と答えた。日本国債について「10年物で0%では特に投資妙味がない」と付け加えた。

原題:BOJ’s Yield Controls Seen Increasing Appeal of U.S. Bonds (1)(抜粋)

(第5段落以下を追加します.)
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