きょうの国内市況(9月21日):株式、債券、為替市場

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●日本株は全面高、日銀追加措置を好感-長短金利差とETFで新機軸

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  東京株式相場は急伸、銀行など金融セクターを中心に東証1部33業種は全て高い。日本銀行が追加の金融緩和措置を決定、マイナス金利の深掘りを見送る一方、長短金利の操作や上場投資信託(ETF)の購入で新機軸を導入し、特に金融株にはプラスとみられた。為替の円安進行もプラス要因。

  TOPIXの終値は前日比35.70ポイント(2.7%)高の1352.67、日経平均株価は315円47銭(1.9%)高の1万6807円62銭。TOPIXの上昇率は7月11日の3.8%以来、およそ2カ月ぶりの大きさ。

  SMBC信託銀行の山口真弘シニアマーケットアナリストは、「マイナス金利の深掘りがなく、銀行株のウエートが高いTOPIX型のETFを買い入れ対象とすることで金融株の上昇は継続しそう」と話した。

  今後はTOPIX型ETFへの支援材料が増えるとみられ、TOPIXと日経平均の相対位置関係を示したNT倍率は12.4倍と6月24日以来、約3カ月ぶりの低水準となった。三井住友アセットマネジメントの吉川雅幸チーフマクロストラテジストは、ETFに関する日銀の新方針は「NT倍率の拡大を是正する意図がある」とした。東証1部の売買高は25億8902万株、売買代金は2兆7152億円で、ともに7月29日以来の高水準に膨らんだ。

  • 東証1部33業種は全て上げ、銀行、保険、証券・商品先物取引、海運、その他金融、不動産、輸送用機器、鉱業、小売、化学が上昇率上位。

  • 売買代金上位では三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループのメガバンク3社が大幅高、第一生命保険や東京海上ホールディングス、トヨタ自動車、セブン&アイ・ホールディングス、ホンダも高い。半面、任天堂や東京エレクトロン、ディー・エヌ・エーは安い。

●長期金利が一時プラス圏に上昇、日銀の新枠組み決定で売り優勢

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  債券相場は下落。長期金利は一時、半年ぶりにプラス圏に上昇した。日本銀行がこの日の金融政策決定会合で、長期金利がゼロ%程度で推移するように国債買い入れを実施する新たな金融政策の枠組みを決めたことで売りが優勢となった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.065%で開始した。午後に入って日銀会合結果が発表されると一時プラス0.005%と3月11日以来の水準まで上昇した。その後マイナス0.05%まで戻す場面があった。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「マイナス金利の深掘りがなかった分だけ中短期債が若干甘いが、先物はそれにつられて下がった程度。7年は若干マイナス金利の程度マイナス金利の深掘りがありそうなら中短期金利は下がっていく」と語った。

  新発2年物368回債利回りは横ばいのマイナス0.27%で始まった後、マイナス0.225%まで上昇した。新発5年物129回債利回りは横ばいのマイナス0.21%で開始し、マイナス0.175%まで売られた。

  新発20年物158回債利回りは一時3bp低い0.375%と8日以来の低水準を付けたが、午後に一時0.455%まで上昇した。新発30年物52回債利回りは4bp低い0.465%と8日以来の水準まで低下した後、午後は0.545%まで上昇した。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は、前日比10銭高の152円03銭で取引開始し、その後は伸び悩み。午後に入って日銀決定を受け、一時89銭安の151円04銭まで急落した。結局は44銭安の151円49銭で引けた。

●円が下落、日銀が長短金利操作付き緩和を導入-金利据え置きで乱高下

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  東京外国為替市場では円が下落した。日本銀行はこの日開いた金融政策決定会合で、新たな枠組みとなる長短金利操作付き量的・質的緩和の導入を決定。マイナス金利の深掘り見送りで一時円が買われる場面も見られた。

  午後3時50分現在のドル・円相場は前日比0.5%高の1ドル=102円25銭。午後1時すぎに日銀会合結果が発表されると乱高下し、一時102円28銭まで円安に振れた後、101円03銭まで円高が進んだ。その後プラスに転じた日本株が上げ幅を拡大し、日本国債利回りに連れて米債利回りが上昇する中で円売りが強まり、一時14日以来の円安水準となる102円79銭を付けた。

  三菱東京UFJ銀行グローバルマーケットリサーチの内田稔チーフアナリストは、下がり過ぎていた長期金利の是正を狙う政策で、マイナス金利の副作用が和らぐということで、ドル・円の上昇につながっていると説明。もっとも、「追加緩和の要素は少ない」とし、これにより103円を超えていくのは難しいだろうと話した。

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