MUFGなど銀行株が急伸、マイナス金利の深掘り見送りで「安堵」

更新日時

三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループなどの銀行株が急伸。日本銀行が金融政策決定会合で現在のマイナス金利幅0.1%の維持を決めたのを受け、銀行の収益悪化懸念が後退した。

  午後1時過ぎまで前日の終値を挟んで推移していた各行の株価は、同1時18分ごろ政策の決定内容が伝わると急上昇した。21日終値はMUFGが前日比7.4%(37.9円)高の553.3円、三井住友Fが同7.3%(252円)高の3689円、みずほFGが同6.8%(11.9円)高の186.1円となった。  

  日銀発表後の銀行株の動きについて、松井証券の田村晋一ストラテジストは貸出金利の低下などに影響する「マイナス金利の深掘りがなかったことから、とりあえず安堵した」投資家が買いを入れたようだと分析。ただ、長短金利の傾斜化がうまくいかなければ、日銀が今後マイナス金利の深掘りに動く可能性も指摘した。

各金融機関のロゴ

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  日銀の黒田東彦総裁は5日の講演で、マイナス金利の深掘りは「まだ十分可能」と発言。ブルームバーグが7-12日に実施したエコノミスト調査では、61%(14人)がマイナス金利幅の拡大を予想していた。

  海通国際証券集団のアナリスト、マイケル・マクダッド氏(東京在勤)も「とりあえず銀行にとってネガティブサプライズは回避できた」と述べた。ただ、マイナス金利の幅が維持された実際の影響より、そう決まったことに対する心理的インパクトの方が大きいなどと指摘した。

(株価を更新し第5段落にアナリストコメントを追加しました.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE