保険株が急上昇、日銀措置を好感-長期国債の金利操作を決定

更新日時
  • 第一生命は一時10.2%高、T&Dは16.5%高
  • 20年、30年債への波及に懐疑的:東海東京の摩嶋氏

日本銀行の金融政策決定会合を受けて、第一生命保険かんぽ生命保険T&Dホールディングスなど生命保険株が急上昇している。10年物金利がおおむね0%程度で推移するよう長期国債を購入する措置を決定したため、長期金利が上昇。超低金利環境で運用収益の悪化や一部商品の売り止めなどを迫られてきた生保にとって長期金利の上昇はプラスと好感されている。

日本生命本社

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  第一生命株は一時、前日比146.5円(10.2%)高の1585円、かんぽ生命株は同115円(5.1%)高の2390円、T&Dホールディングス株は同202円(16.5%)高の1424円まで、それぞれ値を上げた。

  日銀は金融政策決定会合で、新しい枠組みである「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を導入することを決定。10年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう操作する「イールド・カーブ・コントロール」を導入した。これを受けて新発10年国債利回りは一時、半年ぶりにプラス圏に浮上した。

  東海東京調査センターの摩嶋竜生アナリストは、保険株の上昇は長期金利の上昇を受けたものとしたが、保険会社のポートフォリオの中心を占める超長期国債利回りへの波及には懐疑的だ。同氏は、10年債の誘導目標がゼロ%程度にとどまっていることを挙げ、「利回りの残っている20年債や30年債に買いが入って、イールドカーブは寝てしまうだろう」と話す。

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