欧州債:長期債中心に上昇、売り圧力が和らぐ-日米の政策発表控え

20日の欧州債市場では日米の金融政策決定会合を控え、域内全体で長期債を中心に軒並み上昇する展開となった。

  指標のドイツ10年債利回りが先週16日に続いて再びゼロを下回り、スペイン国債利回りも1%を割り込むなど、月初に始まった売り圧力がさらに和らいだ。先週末に6月以来の大きさに開いたドイツ国債の長期債と短期債の利回り格差も縮まった。

  欧州債は日米の国債とともに上げている。先物動向によれば、米連邦公開市場委員会(FOMC)が21日に利上げに踏み切る確率はわずか20%。同日の日本銀行の政策決定会合結果についてはコンセンサスがまとまっていない。

  ラボバンク・インターナショナルの欧州金利戦略責任者、リチャード・マクガイア氏(ロンドン在勤)は、 「日銀が現時点で相場を左右する原動力だと思う」とし、「市場は米当局が21日に利上げする可能性をほとんど織り込んでいない」と語った。

  21日の政策発表を前にトレーダーらはポジションを調整した。これは日銀が購入対象を「長期債から移す」ことにトレーダーの確信が後退したことを示唆するもので、「ドイツ国債のほか、英国債と米国債でもある程度の同様の動きが見られる」と、マクガイア氏は指摘した。

  ロンドン時間午後4時10分現在、ドイツ30年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.58%。同国債(表面利率2.5%、2046年8月償還)価格は2.098上げ152.739。

  ドイツ10年債利回りは3bp低下しマイナス0.015%。同年限のスペイン国債利回りは4bp下げ0.99%。0.977%まで低下する場面もあった。

  ドイツ国債の2年物と30年物の利回り格差は6bp縮小の122bp。この縮小幅は過去2カ月余りで最大。先週は6月4日以来となる132bpまで拡大していた。

原題:September Selloff Grows Cold as Euro-Area Bonds Rise Before BOJ(抜粋)

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