9月20日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:円上昇、日銀ツイストより米タカ派姿勢に備え

  20日のニューヨーク外国為替市場では円が上昇。日本銀行の金融政策決定会合のほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)が21日発表する声明に注目が集まっている。

  このままいけば円は2011年以来の3四半期連続の上昇となる。為替ストラテジストは、円にとって最大の弱材料はイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長がタカ派的な姿勢を示唆することだとみている。

  カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)の為替戦略責任者、ジェレミー・ストレッチ氏(ロンドン在勤)は「FOMCが示す政策の方向感が大きな影響力を及ぼす中で、日銀だけを単独で見ることは難しい。当行は日銀がマイナス金利を深掘りするとみている。ただし円を著しく下げるには恐らく十分ではないだろう」と述べた。   

  ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで0.2%上昇して1ドル=101円70銭。

  三井住友銀行の佐藤慎介為替トレーディンググループ長は、そもそも米国の利上げが年内1回程度ならドル高トレンドへの回帰は見込めないと指摘。日銀がマイナス金利の深掘りをやってもやらなくても、「カーブが立って円安トレンドに回帰していくということはない」とみている。

  ブルームバーグがまとめたアナリスト60人超の予想中央値に基づくと、年末時点の円は対ドルで105円。今年1月時点での同見通しは125円だった。

  ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズの為替ストラテジスト、エリック・ビロリア氏(ニューヨーク在勤)は日銀が一段の緩和策を決定しても円は上昇する可能性があると指摘。「円は年初来上昇しており、緩和策が決定された前後にも上昇したことが何度かあった」と述べ、日銀のこれまでの緩和策は「予想を下回る規模だと受け止められている。市場参加者の予想次第だ」と続けた。  
原題:Yen Rally Seen at Greater Risk From Fed Hawks Than BOJ Twists(抜粋)

◎米国株:ほぼ変わらず、金融政策決定控えセンチメント不安定

  20日の米株式相場はほぼ変わらず。米連邦公開市場委員会(FOMC)および日本銀行の政策発表を21日に控え、センチメントが揺れ動いた。

  生活必需品や医薬品が高い。製薬会社アラガンによるバイオ医薬品会社トビラ・セラピューティクス買収合意を受けてバイオテクノロジー株が買われた。一方でレナーをはじめとする住宅建設株は下落。8月の住宅着工件数の減少が嫌気された。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%未満上昇の2139.76。一時0.6%高となる場面もあった。ダウ工業株30種平均は9.79ドル上げて18129.96ドル。ナスダック総合指数は0.1%上昇。

  プライベート・クライアント・グループ・オブ・USバンクの地域運用担当者ジム・デービス氏は、「FOMCと日銀の結果待ちだ」と分析。「FOMCは何もしないというのが市場全般の見方だ。市場はリセットされ、英国の欧州連合(EU)離脱決定前の状況に戻っている。金融当局がいくらか支援的な政策を続ける確証が求められている」と続けた。

  朝方発表された8月の米住宅着工件数は予想以上の落ち込みとなった。また着工件数の先行指標となる住宅着工許可件数は予想外に減少した。アパート建設の申請が減った。住宅着工件数はFOMCの政策決定発表前では最後の重要経済指標となる。21日には日銀も政策決定を発表する。

  金利先物市場が示唆する9月の利上げ確率は22%と、8月終わりの40%超から低下している。

  ジュリアス・ベア・グループの調査責任者、クリスチャン・ガティカー氏は「市場の関心は金融政策の決定内容だけに向けられている」とし、「全般的にやや様子見モードになっており、どのくらいの方向性が出てくるかに左右されるだろう。市場は今月の利上げの可能性は排除しているが、12月になるのか来年以降になるのか示唆を待っている」と続けた。
原題:Signs of Life in Small-Cap Health-Care as S&P 500 Floats Higher(抜粋)
原題:Bonds Rise With Stocks as Clock Ticks Toward Fed, BOJ; Oil Gains(抜粋)

◎米国債:上昇、世界的な国債買いの波-日米の金融政策決定待ち

  20日の米国債相場は上昇。世界的な国債高につれて買いが入った。米連邦公開市場委員会(FOMC)と日本銀行の金融政策決定会合の決定を見極めたいとの思惑が強かった。

  日銀が今週の会合で長期利回りの押し上げを図るとの観測を一因に、米30年債は月初から19日までに4.4%下落していた。FOMCと日銀はそれぞれ21日に決定事項を発表する。
  
  TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「この日は世界的な動きに左右された感が強い。日銀会合に備えた動きがある。過去数週間、利回り曲線のスティープ化が世界的に大きく進んだが、現在は持ち高を減らす動きも多く見られる」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨーク時間午後5時現在、30年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.43%。一時は2.4%まで低下する場面もあった。同年債(表面利率2.25%、2046年8月償還)価格は96 5/32。10年債利回りは2bp低下の1.69%。

  5年債に対する30年債の上乗せ利回りは3日連続で低下し、約1.23ポイント。この利回り曲線はそれ以前には2012年以降で最長の11営業日連続でスティープ化していた。

  ブルームバーグのデータによれば、日本の30年債利回りは5bp低下と、7日以来の大幅低下。ドイツ30年債利回りは7bp低下した。
原題:Treasuries Join Global Rally as Traders Await Fed, BOJ Decisions(抜粋)

◎NY金:小幅続伸、日銀とFOMCの政策決定控え値動き限定的

  20日のニューヨーク金先物相場は小幅続伸。日本銀行と米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定を控え、静かな展開だった。金の期間60日ヒストリカルボラティリティは13カ月ぶりの低水準となった。

  ハイ・リッジ・フューチャーズ(シカゴ)の金属取引担当ディレクタ ー、デービッド・メーガー氏は電話インタビューで、「2つの中央銀行が金利に関する政策決定を発表するということで、大部分の市場はそれを待っている状態だ」と指摘。「ドルや為替市場、貴金属市場の運命はFOMCにかかっている」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.1%未満上げて1オンス=1318.20ドルで終了。

  銀先物は下落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナは上昇、パラジウムは値下がりした。
原題:Gold Hits Snooze Button Ahead of Fed Rate, BOJ Policy Decisions(抜粋)

◎NY原油(20日):44ドル未満、OPEC公式会合開催の可能性が浮上

  20日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物がほぼ変わらず。石油輸出国機構(OPEC)は来週アルジェで開く非公式協議を公式会合に格上げする可能性があると、アルジェリアのブテルファ・エネルギー鉱業相が明らかにした。一方、予定されていたコロニアル・パイプラインの操業再開が21日にずれ込んだため、ガソリンは下落した。

  エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「OPECが来週特別会合を開くかもしれないとの発言が報じられ、生産国協議の正当性が高まった」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比14セント(0.32%)高い1バレル=43.44ドルで終了。10月限はこの日が最終取引。11月限は19セント上げて44.05ドル。ロンドンICEのブレント11月限は7セント下げて45.88ドル
原題:Oil Closes Below $44 as OPEC May Hold Formal Meeting in Algiers(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらず、一時の上げ消す展開-FOMCを控え

  20日の欧州株式相場はほぼ変わらず。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)から米金融政策の方向性を見極めようとする動きが広がった。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.1%安の341.01で終了。一時は0.4%上げていた。FOMCの政策決定は国内経済の健全性と金利見通しに焦点を合わせている。エコノミストや投資家は金利据え置きを見込んでいる。12月会合でようやく利上げ確率は少なくとも半々となっている。

  ダンスケ銀行(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、アラン・フォンメーレン氏は「21日のFOMCを控え、市場のムードは概ね様子見となっている」とし、「現在の景気循環局面は弱い。米当局が今年後半に利上げしたら、不安定な局面を迎えるだろう。向こう6カ月の株式相場のボラティティは高まり、パフォーマンスは低くなる」と語った。

  この日はイタリアのENIが大きく下げ、石油・ガス銘柄はストックス600指数の業種別指数の中で最もきつい値下がりとなった。銀行株も安く、イタリアのポポラーレ・ディ・ミラノ銀行(BPM)とポポラーレ・デレミリア・ロマーニャ銀行の下げが目立った。ドイツ銀行は3.8%下落。

  一方、ドイツのLEGイモビリエンが2.3%上げるなど、不動産株が買われた。同銘柄をソシエテ・ジェネラルが買い推奨したことが好感された。
原題:European Stocks Little Changed as Investors Focus on Fed Meeting(抜粋)

◎欧州債:長期債中心に上昇、売り圧力が和らぐ-日米の政策発表控え

  20日の欧州債市場では日米の金融政策決定会合を控え、域内全体で長期債を中心に軒並み上昇する展開となった。

  指標のドイツ10年債利回りが先週16日に続いて再びゼロを下回り、スペイン国債利回りも1%を割り込むなど、月初に始まった売り圧力がさらに和らいだ。先週末に6月以来の大きさに開いたドイツ国債の長期債と短期債の利回り格差も縮まった。

  欧州債は日米の国債とともに上げている。先物動向によれば、米連邦公開市場委員会(FOMC)が21日に利上げに踏み切る確率はわずか20%。同日の日本銀行の政策決定会合結果についてはコンセンサスがまとまっていない。

  ラボバンク・インターナショナルの欧州金利戦略責任者、リチャード・マクガイア氏(ロンドン在勤)は、 「日銀が現時点で相場を左右する原動力だと思う」とし、「市場は米当局が21日に利上げする可能性をほとんど織り込んでいない」と語った。

  21日の政策発表を前にトレーダーらはポジションを調整した。これは日銀が購入対象を「長期債から移す」ことにトレーダーの確信が後退したことを示唆するもので、「ドイツ国債のほか、英国債と米国債でもある程度の同様の動きが見られる」と、マクガイア氏は指摘した。

  ロンドン時間午後4時10分現在、ドイツ30年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.58%。同国債(表面利率2.5%、2046年8月償還)価格は2.098上げ152.739。

  ドイツ10年債利回りは3bp低下しマイナス0.015%。同年限のスペイン国債利回りは4bp下げ0.99%。0.977%まで低下する場面もあった。

  ドイツ国債の2年物と30年物の利回り格差は6bp縮小の122bp。この縮小幅は過去2カ月余りで最大。先週は6月4日以来となる132bpまで拡大していた。
原題:September Selloff Grows Cold as Euro-Area Bonds Rise Before BOJ(抜粋)

(外為、米国債を更新します.)
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