米国株アナリスト、奇跡に近い来年の増益率を想定-投資家は懐疑的

  • アナリストはS&P500種企業の来年の利益が13%増加すると予想
  • S&P500種のPERは現在20倍と、金融危機後で最も高い水準

米金融当局が利上げの口実を求める一方で、世界の成長は鈍化している。それにもかかわらず、米国株のアナリストは現在の強気相場が始まってから最も大きく企業利益が来年伸びると想定している。

  来年に関するアナリスト予想の達成には、S&P500種株価指数を構成する企業の年13%増益が求められている。これは2011年以来の大きな伸びだ。達成できなければ、S&P500種の株価収益率(PER)がさらに上昇する可能性がある。現在は20倍と、すでに金融危機後で最も高い水準となっている。

ニューヨーク証券取引所

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  株式アナリストの自信は株式相場の回復力を説明するのに役立つものの、投資家は懐疑的だ。こうした増益予想は5四半期連続で外れている。ブルームバーグ集計のデータでも、S&P500種企業の利益が今年第3四半期に6四半期連続で減少する見通しが示されている。

  フィデューシャリー・トラストのピーター・アンダーセン最高投資責任者(CIO)は「この数字を達成するには多くのことが同調し動く必要があり、多くが正しく進まなければならない」と指摘。「一部のテクノロジー分野など伸びが非常に力強いと見込まれる業種もあるが、それ以外の金融などの業種は17年末までのその種の成長は絶対に達成できないだろう」と述べた。

原題:Earnings Miracle Needed to Get S&P 500 Values Out of Clouds (1)(抜粋)

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