ドル・円は101円後半、日米金融政策決定控え上値重い-政策見通し焦点

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  • 19日の海外市場で一時101円58銭、4営業日ぶりドル安・円高水準
  • テクニカル的にも材料的にも下押しの準備整えている感じ-みずほ証

連休明け20日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=101円台後半で推移。日米で金融政策決定会合が同日開催となる中、警戒感から上値は限定的となっている。

  午後3時20分現在のドル・円相場は前日終値比0.2%安の101円77銭。午前には日本株の戻りに連れて102円06銭まで水準を切り上げた後は午後にかけて伸び悩んだ。前日の海外市場では一時101円58銭と、4営業日ぶりの水準までドル安・円高が進んだ。

  みずほ証券投資情報部の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、9月の米利上げ織り込みが低下する中、日本銀行の決定会合については年初来の傾向として、緩和してもしなくても数日後に円高に戻っていると説明。加えて、ドル・円相場は日足一目均衡表の雲に上値を抑えられているとし、「テクニカル的にも材料的にも下押しの準備を整えている感じ」と話す。

  日銀はこの日から2日間の日程で金融政策決定会合を開く。今回の会合では黒田東彦総裁の下で進めてきた緩和策について「総括的な検証」を行う。ブルームバーグがエコノミスト43人を対象に7-12日に実施した調査では、今回会合で追加緩和を行うとの予想が23人(54%)。一方、追加緩和なしは6人(14%)とゼロだった前回7月会合前の調査から増えた。

  三井住友銀行のチーフエコノミスト、山下えつ子氏(ニューヨーク在勤)は、日銀の政策について「どの手段の決定があるかによって円安になるかどうかも違うし、結果を受けて株が驚いて下落したりすると円高になる可能性もある」と言い、「事前に何かを織り込むこともできない」としている。

  米国では同じ日程で連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。米金利先物市場動向に基づきブルームバーグが算出した9月利上げの確率は19日時点で20%と、8月下旬の40%台から低下している。年内の利上げ確率は55.7%となっている。

  みずほ証の鈴木氏は、「今回のFOMCで利上げが見送られた場合はドットチャートや声明を通じて年内利上げの可能性を探ることになる」とし、「9月見送りイコール12月確定」になるかどうかが焦点だと指摘。その上で、日銀も含め「今回会合では失望を誘いながら、年内の政策で次回に希望をつなぐ形になる」と見込む。

豪ドル伸び悩み

  オーストラリア準備銀行(中央銀行)は20日、政策金利の据え置きを決定した今月6日の政策決定会合の議事録を公表。「現在の金融政策のスタンスが豪経済の持続的成長と将来的なインフレ目標達成に整合的と判断した」との見解を示した。

  議事録公表後に豪ドルが買われ、一時1豪ドル=0.7554米ドルと日中高値を付け、その後は伸び悩む展開となっている。対円では一時1豪ドル=77円ちょうどと、発表前に付けた76円70銭から豪ドル高・円安に振れたが、その後は水準を切り下げた。

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