【個別銘柄】タカタと東製鉄急落、ガスや通信は高い、Fリテイリ安い

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20日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  タカタ(7312):前営業日比12%安の374円。エアバッグ問題からの再建を目指す同社のスポンサー候補を選ぶ入札で、この入札に参加する少なくとも3社が法的整理の適用を選択肢に挙げていることが分かった。タカタは私的整理を目指してきたが、複数の参加企業は今後生じる負債や訴訟などの法的責任への懸念から、より透明性の高い法的整理も検討したいとしている。

スポンサー候補が法的整理適用も選択肢に

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  東京製鉄(5423):9.1%安の702円。H形鋼の9月の販売価格を7万2000円から6万5000円に引き下げると午前10時に発表した。立花証券の入沢健アナリストは、鋼材受注が想定より弱く、今後H形鋼の販売価格の引き上げが可能とみていた向きにとっては暗雲立ち込めるような状況、と分析している。

  原油関連:石油資源開発(1662)が1.8%安の2079円、国際石油開発帝石(1605)が1.4%安の826.7円など。ニューヨーク原油先物はアジア時間20日の時間外取引で一時42.96ドルまで下落、これが嫌気されたもよう。19日の通常取引では43.30ドルと反発していた。

  大手ガス:東京ガス(9531)が2.7%高の470.9円、大阪ガス(9532)が3.5%高の427.3円、東邦ガス(9533)が3.3%高の945円。野村証券は16日付リポートで、電力大手が2017年4月の自由化でガス小口分野への参入を計画しているものの、ガス大手のシェア低下は小幅にとどまる可能性があると分析した。各家庭を訪問する人員の不足、大手ガス会社が申請した託送料金(パイプライン使用料)の高さが電力会社の参入を拒むとみている。

  情報・通信:KDDI(9433)が1.7%高の3067円、NTTドコモ(9437)が1.7%高の2559円など。野村証券は16日の通信大手3社のイベントで新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)7」の予約数が過去最高に達したことが明らかにされたとリポートで報告。円高を受けた端末調達原価の低下などで、同機種の端末収支は改善、通信各社の利益にプラス効果をもたらすと分析。各社の投資判断「買い」を継続した。

  ファーストリテイリング(9983):5.4%安の3万2510円。日本アジア証券の清水三津雄グローバル・マーケティング部次長は、日本銀行の上場投資信託(ETF)の買い入れ対象が日経平均連動型から時価総額ベース型にシフトしていくとの思惑があり、売り仕掛けが成功しているようだと指摘した。野村証券では、日銀が現状の買い入れ方針に固執すれば最終的には一部銘柄を買い入れられなくなるとし、買い入れ対象をいつまでも変更しないのは得策ではないとリポートで指摘した。

  ディー・エヌ・エー(2432):6.7%高の3820円。同社とロボット開発ベンチャーのZMPが年内にも都内で自動運転車の公道試験を始めると18日付の日本経済新聞が報道。松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは、任天堂と協業したゲーム「スーパーマリオラン」への期待があるところに、自動運転で進ちょくがあり、個人投資家を中心に評価されていると述べた。

  東邦チタニウム(5727):5.8%高の728円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は16日付で目標株価を1220円から1240円に引き上げた。第1四半期決算では、同証が想定していたほどチタンのスポンジ価格が下落していなかったとして、17年3月期営業利益予想を23億円から25億円に上方修正した。投資判断は「オーバーウエート」継続。

  日新電機(6641):5.7%高の1632円。岩井コスモ証券は16日、投資判断「アウトパフォーム」、目標株価2000円で調査を開始した。液晶関連のビーム・真空応用事業の好調が続き、第1四半期で上期の営業利益計画を達成したことを評価。17年3月期の営業利益は170億円と、会社側が据え置いた通期計画150億円を上回る可能性が高いと予想した。

  イオンファンタジー(4343):5.3%高の2617円。8月の既存店売上高は前年同月比2.8%増と16日に発表。遊戯機械は12カ月連続で前年実績を上回る伸びだった。

  セレス(3696):1.6%高の1772円。ビットコイン送金サービス「CoinTip」を開始すると16日に発表した。同サービスはSNS上で少額のビットコインをチップ(投げ銭)としてあげることができるようにするもので、例として海外アーティストの創作活動の応援などに使えるとしている。

  エフ・シー・シー(7296):3%高の2225円。トヨタ自動車(7203)向けクラッチアッセンブリーを新規に受注、本格量産を開始したと16日に発表。販売チャネル拡大につながるとみられた。

  リログループ(8876):1.9%高の1万5430円。SMBC日興証券は16日付で17年3月期の営業利益予想を133億円から136億円に上方修正した。福利厚生事業での会員数予想の引き上げや海外事業での留守宅サービスでの付随サービス拡大などを反映した。会社計画は130億円。  

  ISID(4812):2.9%高の1874円。東海東京調査センターは16日、投資判断「アウトパフォーム」、目標株価2600円で調査を開始した。自社開発ソフトウエアの好調で16年12月期以降は連続で過去最高業績を更新できる段階に入ったと分析した。16年12月期営業利益予想は61億円。会社計画57億円を上回るとみている。

  指月電機製作所(6994):100円(18%)高の656円とストップ高。村田製作所(6981)と資本業務提携契約を締結したと16日に発表。指月電は村田製に対し第三者割当による自己株式処分を行う予定で、村田製の指月電議決権比率は1.98%から13.65%に上昇する。また、両社の技術の融合で電気自動車の搭載システムの冷却機構の簡素化などに貢献できるとした。 

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