米国債:小幅安、日米の政策待ち-銀行間金利上昇で利上げ困難か

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19日の米国債相場は小幅安。日米の金融政策決定会合での決定を待つ雰囲気が強かった。

  パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の世界経済アドバイザー、ヨアヒム・フェルズ氏は過去1カ月間の債券売りについて、米当局が資産購入を減らし始めることを市場が懸念した2013年の「テーパー・タントラム」に似た状況だと指摘。同氏は16日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「投資家は中銀が非伝統的政策について考え直すのではないかと心配している」として、「ミニ・テーパー・タントラムとでも呼ぶべきものが起きている」と話した。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.71%。同年債(表面利率1.5%、2026年8月償還)価格は98 2/32。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)が今週の定例会合で金利の行方を討議する際に、短期の銀行間借り入れコストの上昇が引き締めを思いとどまる根拠になり得る。

  新たな規制の施行を前にプライム・マネーマーケット・ミューチュアル・ファンド(MMF)から資金が流出し、コマーシャルペーパー(CP)や譲渡性預金(CD)に向かう資金が減少していることから、ドル建てのロンドン銀行間取引金利 (LIBOR)など銀行間の無担保貸し出しレートが上昇している。ICEベンチマーク・アドミニストレーションによれば、3カ月物LIBORは0.86%前後と、2009年以来の高水準に上昇している。6月後半は0.62%だった。

  ドイツ銀行のチーフ国際エコノミスト、トーステン・スロック氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「FOMCが景気を沈静化させようとして利上げを検討しているのなら、それは既に起こっている。この事実は利上げが良い考えではないことを裏付ける」と述べた。

  LIBORのような短期金利は、FOMCが金融政策を通じて注視している金融状況に影響する。金利上昇は企業の資金調達や個人の住宅ローンなどでの負担を高めるため、金融状況のタイト化を示す。ブルームバーグ米金融状況指数がマイナスとなり、今月に入ってさらに低下しているように、指標は最近のタイト化を反映している。

  スロック氏は19日付のリポートで、最近のLIBOR上昇は「FOMCが今週、金利を据え置く重要な根拠だ」と指摘。「10月14日に新たなMMF規制が施行された後、短期LIBORがこの水準にとどまるか、あるいは低下し始めるかを当局は見極めるべきだ」と主張した。同氏は12月の利上げを予想している。

原題:Dollar Falls With Treasuries Before Fed, BOJ Meetings; Oil Gains(抜粋)
Libor Surge Set to Keep Fed on Hold, Deutsche Bank’s Slok Says(抜粋)

(第4段落以降を追加し、更新します.)
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