欧州債(19日):周辺国債が上昇、売り圧力和らぐ-日米の政策決定控え

19日の欧州債市場ではユーロ参加国の高利回り国債が上昇。日米の金融政策決定会合を控え、周辺国債への投資妙味が続く可能性があることから、このところの売り圧力が和らいだ。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)が21日に政策金利据え置きを発表すると予想されている一方、同日の日本銀行の政策決定会合結果について投資家らは読みづらいとみている。この日の市場ではイタリア10年債利回りが6月末以来の高水準まで上昇した後、買いを集めた。

  イタリア10年債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は8営業日ぶりに縮小。ドイツ10年債利回りは前週末、一時マイナスに低下した。

  日銀はイールドカーブのスティープ化を図るとの観測がある。そうなれば日本の投資家にとって欧州債を購入する妙味が後退し、国内市場にとどまる向きが増える可能性がある。

  ブラックロックでファンダメンタル債券の副最高投資責任者(CIO)を務めるスコット・シール氏はブルームバーグとのテレビインタビューで、「周辺国債は利回りの観点から引き続き価値がある」と述べた上で、「だが、日銀が長期国債の利回りを押し上げてイールドカーブのスティープ化に成功した場合、ユーロ圏周辺国債の利回りの動きには注目する必要がある」と語った。

  ロンドン時間午後4時27分現在、イタリア10年債利回りは前週末比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.32%。先週1週間では9bp上昇し、6月30日以来の高水準に達していた。同国債(表面利率1.6%、2026年6月償還)価格はこの日、0.20上げ102.58。スペイン10年債利回りは4bp低下し1.04%。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りはほぼ変わらずの0.02%。先週16日にゼロを割り込む場面があった。

原題:Euro-Area Bonds Supported as Traders Await Two Central Banks(抜粋)

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