米国株(16日):反落、成長の先行きを懸念-石油や銀行株が安い

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16日の米株式相場は反落。来週に連邦公開市場委員会(FOMC)会合を控える中、まだら模様の成長を示唆した経済指標が売りを誘った。

  原油相場が1カ月ぶりの安値を付け、エネルギー銘柄が下落。ドイツ銀行を中心に欧州の銀行株が売られ、米銀行株の地合いも悪くした。ドイツ銀は住宅ローン担保証券(RMBS)販売をめぐる調査を決着させるために140億ドル(約1兆4300億円)を支払うことを米司法省に求められたが、減額を求める方針を明らかにした。四半期売上高が予想を下回ったオラクルは4.8%下落。一方、売上高見通しを上方修正したインテルは3%高。

  S&P500種株価指数は前日比0.4%安の2139.16で終了。ダウ工業株30種平均は88.68ドル(0.5%)下げて18123.80ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.1%下落。この日は株価指数と個別株の先物とオプション取引が期限を迎える四半期ごとのクアドルプル・ウィッチングに当たったことから、商いが膨らんだ。

  S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社はこの日の取引終了後、四半期ごとの指数の銘柄入れ替えを実施する。S&P500種のウエートがほぼ20年ぶりに変更されるほか、金融株指数から不動産投資トラストが除外され、全部で11セクターとなる。

  フランク・キャピタル・パートナーズの運用担当者、ブライアン・フランク氏は「原油が40ドル割れに近づいていることは、価格が恐らく完全には回復しないことをあらためて認識させている。ドイツ銀行の話は全ての市場参加者を神経質にさせている」と述べた。

  欧州中央銀行(ECB)と英イングランド銀行が金融政策を維持した後、注目は来週のFOMCに移っている。金利先物市場が示唆する9月利上げの確率は20%と、1週間前の30%から低下している。利上げ確率が50%を超えるのは12月以降。ブルームバーグが実施したエコノミスト調査によれば、FOMCは来週の会合で政策金利を維持すると予想されているが、利上げが近いことをさらに強調するとみられている。

  この日発表された8月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回る伸びを示した。9月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は4月以来の低水準である前月から変わらず。

  ロバート・W・ベアード(ロンドン)の株式担当副会長を務めるパトリック・スペンサー氏は「前日に弱い経済指標が発表されたため、米国のマクロ経済見通しに対する懸念が強まっている。主な株価指数は最高値近辺で推移しており、下げは意外ではないが、長期的なトレンドはなお強く、どのような調整も限定的になるとみられている」と述べた。

  S&P500種の全10セクターのうち8セクターが下落。特に金融、エネルギー、工業の下げが目立った。一方、公益事業株は3日続伸。 

原題:U.S. Stocks Slide With Investors Wary on Growth Before Fed Meets(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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