きょうの国内市況(9月16日):株式、債券、為替市場

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●TOPIX8日ぶり反発、日米金融政策の懸念和らぐ-銀行が上昇1位

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  東京株式相場は、TOPIXが8営業日ぶりに反発。米国の早期利上げ観測が後退し、投資家のリスク許容度が改善したほか、日本のマイナス金利の深掘りに対する過度な懸念も薄れた。今週に入り続落していた銀行株が業種別上昇率のトップ、電機など輸出株、陸運や小売株も高い。

  TOPIXの終値は前日比10.39ポイント(0.8%)高の1311.50、日経平均株価は114円28銭(0.7%)高の1万6519円29銭。日経平均も3日ぶりに上げた。

  ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは、「前日まで売られていた銀行株が反発するなど、日本銀行の金融政策をめぐる思惑に市場は踊らされている」と指摘。マイナス金利の深掘りは追加金融緩和の有力な手段だが、「今回は見送られるだろう。米連邦公開市場委員会(FOMC)でも現状維持が見込まれる」と話した。

  東証1部の売買高は18億9425万株、売買代金は2兆1306億円。代金は前日から14%増え、5日ぶりに活況の目安となる2兆円を上回った。値上がり銘柄数は1410、値下がりは466。

  • 東証1部33業種は銀行、保険、精密機器、陸運、電気・ガス、小売、電機、機械、医薬品、サービスなど26業種が上昇。不動産やガラス・土石製品、輸送用機器、パルプ・紙、鉄鋼、建設、非鉄金属の7業種は下落。

  • 売買代金上位では、日本でのiPhone7発売を材料に村田製作所やアルプス電気、TDKなど米アップルサプライヤー銘柄が買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループやブイ・テクノロジー、コマツ、東芝、三井住友トラスト・ホールディングス、日本電産、JR東海、アナリストの投資判断引き上げを受けたジャパンディスプレイも高い。半面、トヨタ自動車や三菱地所、住友不動産、キリンホールディングス、イオンフィナンシャルサービスは安い。

●債券下落、超長期債中心に売り圧力-再びぐらつきかけているとの声も

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  債券相場は下落。日本銀行が来週実施する異次元緩和策に対する総括的な検証をめぐる懸念が根強い中、この日の長期国債買い入れで長いゾーンのオペが通知されなかったことで超長期債を中心に売りが優勢となった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と横ばいのマイナス0.045%で開始し、その後1ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.035%まで上昇した。新発2年物の368回債利回りは1bp高いマイナス0.265%、新発5年物の129回債利回りは1bp高いマイナス0.20%に上昇した。

  超長期債も安い。新発20年物の158回債利回りは横ばいの0.445%で開始後、0.455%まで上昇した。新発30年物の52回債利回りは一時2bp高い0.565%、新発40年物の9回債利回りは0.5bp高い0.64%で取引されている。

  三井住友アセットマネジメントの深代潤債券運用グループ理事兼副ヘッドは、「このところのスティープ化からちょっと落ち着きかけていた相場が、日銀の国債買い入れオペで超長期ゾーンが入らなかったことを受け、またグラッときている」と話した。「その分が日銀の検証後に入るので下支え要因とみることもできるが、方針変更で入らないままになる懸念もある。超長期債はいったん底を打って、水準感から打診買いが入っても、安定しない状況だ」と述べた。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は、前日比5銭高の151円77銭で開始し、いったん151円80銭まで上昇。 日銀買い入れオペ通知後に水準を切り下げ、一時7銭安の151円65銭まで下落。結局は2銭安の151円70銭で引けた。

  日銀が実施した今月6回目の長期国債買い入れオペの結果によると、残存期間「1年以下」の応札倍率は1.95倍と2月1日以来の低水準となった。「1年超3年以下」は2.69倍と前回から低下し、「3年超5年以下」は2.84倍にやや上昇した。

●ドル・円は102円付近、米利上げ観測後退が重し-日銀緩和への懐疑も

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  東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=102円付近で上値の重い展開。来週に日米金融政策イベントを控えて、米指標の不振による米早期利上げ観測のさらなる後退や、日本銀行の追加緩和に対する懐疑が重しとなった。

  午後3時35分現在のドル・円は前日終値比0.1%安の102円01銭で、朝方には一時101円74銭と、3日ぶりの水準までドル売り・円買いが進む場面が見られた。

  三菱東京UFJ銀金融市場部為替グループの野本尚宏調査役は、9月の米利上げはないことがコンセンサスになったことで「米国側の目先のリスクは減った」が、一方で「日銀はどうなるか不透明でリスクがある」と指摘。国債の利回り曲線の傾斜化を目指すという話もあるが、その効果も不透明で、「ドル・円は結局、あまり動かない可能性もある」と話した。

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