丸紅がフィリピン財閥などと連合、世界最大規模の地熱発電入札で

  • 丸紅は3社連合で応札へ、米シェブロンのアジア地域での地熱資産
  • 中国国営の中国広核集団も入札に参加、取得額は最大3000億円規模

米石油会社シェブロンが計画しているアジア地域での地熱発電事業の売却で、丸紅がフィリピンの財閥やインドネシアの企業と組んで2次入札への参加を検討していることが分かった。他に中国の国営電力会社などが応札する見通し。

  3000億円規模の取得額が見込まれる大型の案件で、参加企業が絞られてきたもよう。二酸化炭素の排出量が少ない地熱発電は環境に優しく、電源として太陽光や風力などよりも安定していることからも関心が高まっている。

  複数の関係者がブルームバーグの取材に対して明らかにした。シェブロンが今春から入札にかけているのは、インドネシアのジャワ島で展開する世界最大規模の地熱発電所の一つであるサラク・プロジェクトなど同国2カ所、フィリピン1カ所の計3つの地熱発電所。シェブロンのホームページによると発電能力は合計で1273メガワット。インドネシアでは全体の地熱発電能力の約半分を占める規模となる。

  今月末にも二次入札が実施される見通し。丸紅はフィリピンの財閥、アボイティス・エクイティ・ベンチャーズ傘下の電力会社、アボイティス・パワーメドコ・パワー・インドネシアの3社連合で応札することを検討している。さらに1社が加わる可能性もあるという。二次入札には中国国有会社で同国最大の原子力発電会社である中国広核集団も参加する見通し。

  シェブロンの地熱資産売却では米シティグループがファイナンシャルアドバイザー(FA)を務めている。

  アボイティスのミゲル・アボイティス最高執行責任者(COO)は今月、丸紅と組んで入札に参加する方針をマニラで記者団に語った。メドコ・パワーのファジル・アルフィトリ社長はブルームバーグに対して、個社名についての言及は控えた上で日本とフィリピンの企業と共同で応札することを検討していると述べた。

  丸紅やアボイティス、シェブロン、シティグループの各広報担当者は応札についてのコメントを控えた。中国広核集団からのコメントは得られていない。

  シェブロンは原油価格の低迷を受けて業績が悪化。16年4-6月期の純損益は14億7000万ドル(約1500億円)の損失となり、15年10ー12月期から3四半期連続の赤字となった。財務体質を改善するため非中核事業の資産売却によって50億-100億ドルの資金回収を目指す方針を打ち出している。

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