15日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が続落。8月の米小売売上高が予想以上の減少となったことを受け、早期の利上げ観測が一段と後退した。

  8月の生産者物価指数(PPI)は前月と変わらず、鉱工業生産が予想以上に落ち込んだことも金融引き締め期待の低下につながり、ドルは主要通貨の大半に対して下げた。金利先物市場が織り込む来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率は18%。先週の30%から低下した。

  ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの新興市場戦略責任者ウィン・シン氏(ニューヨーク在勤)は、「来週何らかの行動が起きるわずかな可能性は、弱いデータに消された」と指摘。「予想される金融引き締めのタイミングは12月以降へと押しやられた。ドルへの追い風は吹きやむだろう」と述べた。

8月の小売売上高が予想以上の減少
8月の小売売上高が予想以上の減少
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

  米金融当局者から相反するシグナルが相次いで発信され、ドルに強気な投資家はこの数週間、利上げ見通しを見直さざるを得なくなっている。ドルは年初から3.9%下落。今年2回の利上げを予測したFOMCがその通りに行動できないかもしれないとの市場の見方が、ドルの値動きに反映されている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%下落。ドルは対ユーロで0.1%安い1ユーロ=1.1244ドル。対円では0.3%下げて1ドル=102円10銭。

  ブルームバーグがまとめたデータによると、金利先物市場が織り込む年内利上げの確率は50%。次回利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が新たな目標レンジの中央値で推移することを前提に、この確率は算出された。

  ブルームバーグがまとめたアナリスト調査では、年末までにドルは対ユーロで1ユーロ=1.10ドル、対円で1ドル=105円に上昇するというのが予想中央値となっている。

原題:Dollar Drops as Traders Trim Rate Bets After Retail Sales Fall(抜粋)

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