ヘッジファンドに恩恵、年金基金のリスク回避戦略-8900億円流入も

  • ヘッジファンドへの資金配分はディフェンシブ戦略の一環とCIO
  • 過去10年のリターンはプラス23%からマイナス25%と乱高下

カリフォルニア州教職員退職年金基金(CALSTRS)はヘッジファンド投資を増やす計画だ。リターンの変動性を抑えるのが目的。これによって向こう3年で業界に87億ドル(約8900億円)が流入する公算だ。

  CALSTRSは新たに設ける「リスク低減化戦略」という資産クラス向け資金の一部をグローバルマクロ戦略とトレンド追随商品トレーディングのファンドに投資する。同資産クラスへの配分比率は9%を目指す。クリストファー・エイルマン最高投資責任者(CIO)が9日シンガポールでのインタビューで明らかにした。

クリストファー・エイルマン氏

Photographer: Chris Goodney/Bloomberg

  ポートフォリオの半分以上が株式のCALSTRSは、リターンが2009年はマイナス25%だったのに11年はプラス23%になるなど、大幅な変動に過去10年悩まされてきた。「リターン上乗せを求めてヘッジファンドに投資するのではない。その逆だ。ヘッジファンド投資は実はディフェンシブ戦略だと考えている」と同CIOが語った。

  さえない運用成績と高い手数料が嫌気され、ヘッジファンドは敬遠される傾向にある。今年は金融危機以降で最悪の資金流出に見舞われた。逆行するCALSTRSの動きは思いがけない朗報だ。

原題:Hedge Funds May See Up to $8.7 Billion Windfall From Calstrs (1)(抜粋)

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