【個別銘柄】不動産が下落首位、電力安い、アルプス電やローソン高い

更新日時

15日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  不動産株:三井不動産(8801)が前日比4.4%安の2160.5円、三菱地所(8802)が2.5%安、住友不動産(8830)が5%安など。不動産は東証1部業種別下落率1位。ジェフリーズ証券では、オフィス賃貸と新築集合住宅販売ともに見通しが悪化、不動産市場は2017年にピークをつけるとして、日本の不動産セクターの投資判断を「アンダーウエート」に引き下げた。個別では三井不と菱地所の投資判断を「買い」から「ホールド」、住友不を「ホールド」から「アンダーパフォーム」にそれぞれ変更。

都内マンション建設現場

Photographer: Yuriko Nakao/Bloomberg

  電力株:北海道電力(9509)が6.2%安の836円、九州電力(9508)が5.2%安、四国電力(9507)が4.3%安など。ゴールドマン・サックス証券は3月に裁判所の仮処分による関西電力原子炉停止を機に、株式市場で再停止・低稼働のリスクに懸念が強まってきたと指摘。北海電の投資判断を「買い」から「中立」、九州電を「中立」から「売り」に下げたほか、北陸電力(9505)などの目標株価も引き下げた。また三菱UFJモルガン・スタンレー証券では四国電を「中立」に格下げ。

  アルプス電気(6770):3.4%高の2296円。14日の米最新スマートフォン「iPhone(アイフォーン)7」の予約が好調なことから、米アップル株は3連騰し、一時4.7%高の113.03ドルと日中ベースで昨年12月以来の高値を付けた。ゴールドマン・サックス証券では、株式市場の期待値が低かった分、現時点でのニュースフローはアップルサプライヤーにプラスの情報が多い印象と指摘、アルプス電などの買い推奨を再強調した。

  ローソン(2651):7%高の7930円。三菱商事は同社に公開買い付け(TOB)を実施し、上場維持を前提に子会社化する。岩井コスモ証券の岩崎彰シニアアナリストは、TOB価格が現状の株価より高く設定されるとの思惑から買いが入る可能性が高い、と電話取材で述べた。また、コンビニエンスストアをチェーン展開するミニストップ(9946)は大幅高となり、今回の子会社化を切っかけとして「上位3社への集約が進むとの思惑が広がった」とも同氏は指摘した。

  日本電気硝子(5214):3%高の520円。中国の東旭光電科技と薄型パネルディスプレイ(FPD)用板ガラスの加工事業の合弁で合意したと発表した。中国福建省で工場建設を進めている中国最大級のFPDメーカーの福州工場向けにFPD用板ガラスを加工し、供給する。

  ペプチドリーム(4587):2%高の4600円。クレディ・スイス証券は投資判断を新規に「アウトパフォーム」とした。効果的な技術基盤と有望なパイプラインから成る高収益ビジネスモデルへの期待が高く、日本のバイオ業界をけん引する1社と評価した。目標株価5600円。

  アスクル(2678):1.6%安の3625円。6-8月期営業利益は前年同期比58%減の12億1600万円だった。売り上げは好調に推移したものの、物流投資や販売促進策の積極化が響いた。

  ゼリア新薬工業(4559):3.6%高の1582円。東海東京調査センターでは投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、目標株価を1600円から1870円に上げた。コンシューマーヘルスケア事業では滋養強壮剤「ヘパリーゼ群」がけん引役、薬局向け医療品製品群に加えコンビニ向け清涼飲料水の新製品投入で成長が続くと予想。17年3月期営業利益予想を50億5000万円(会社計画48億円)に設定、18年3月期56億5000万円、19年3月期は64億5000万円と業績拡大を見込んだ。

  リンナイ(5947):4.6%安の9050円。クレディ・スイス証券は投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を8600円から7900円に変更した。住宅セクターの18年3月期営業増益率は5%を上回るのに対し、同社は3.5%程度にとどまる見込みと分析。総還元利回りは1%を下回り、大東建託や積水ハウスに比べ投資魅力は乏しいとした。

  グリー(3632):3.1%高の562円。ブシロード(東京・中野)が実施する第三者割当増資を引き受け、約20億円(比率10%強)を出資すると15日午前に発表。スマホ向けゲームアプリの共同開発やコンテンツビジネスでの広範囲な協業を目指す。松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは電話取材で、テレビアニメにたけるブシロードとの提携で、キャラクターを生かしたゲームでヒットする可能性があると評価した。

  弁護士ドットコム(6027):7.2%高の2293円。9月末の株主を対象に1株を3株に株式分割する。流動性の向上が期待された。

  リプロセル(4978):7.4%高の494円。味の素(2802)が開発したヒトiPS細胞向け高機能培養液を米国で販売すると発表。

  ブラス(2424):500円(22%)高の2780円とストップ高。16年7月期の営業利益は前の期比32%増の6億1100万円だった。ハウスウエディング需要が底堅く推移、三重県内の新店舗開設に加え、リニューアル効果で既存店も売り上げを伸ばしたことが寄与した。17年7月期も前期比35%増の8億2400万円を計画。10月末株主を対象に1株を2株に分割することも発表。

  IGポート(3791):300円(24%)高の1568円とストップ高。グループ会社がTVアニメ「ブレイブウィッチーズ」の体感型仮想現実(VR)コンテンツを制作すると15日午前に発表。出版元などとの共同事業で、世界同時配信による展開を想定している。

  カナミックネットワーク(3939):医療・介護分野に特化したクラウドサービス事業を手掛ける同社は15日、上場2日目にして初値8600円を付けた。公開価格3000円に比べて2.9倍で、売買初日は買い気配のまま終えていた。終値は8090円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE