人員削減だけでは不十分、巨大銀行は大胆な撤退検討を-マッキンゼー

  • 銀行業界は「まったく機能していない」-リポートで指摘
  • すべての顧客にあらゆる商品を提供しようという野心が問題

業界の形を変えたテクノロジーの変化や規制の変更から世界の巨大銀行が身を守るには人員削減だけでは十分でなく、部門丸ごとの撤退が必要になる-。米コンサルティング会社マッキンゼーがこうした見方を示した。

  マッキンゼーは14日、「厳しい選択と大胆な行動を打ち出すべき時」と題したリポートを公表した。この中で、ほぼすべての銀行は固定費削減のためすべての顧客にあらゆる商品を提供するという野心を捨てなければならなくなるだろうと予想。世界的にフルサービスを提供する銀行として生き残るのは3-5行に絞られると見込んだ。

  執筆者の1人であるロジャー・ルディスリ氏は電話インタビューで「2、3の銀行を除き、事業モデルを根本的に変えるべき時期に実際来ている」と述べ、「公平に見て、この業界全体は魅力的なリターンを上げておらず、全体的にまったく機能していないと結論づけることができる」と続けた。

  このリポートでは、大半の銀行は第2次または第3次のコスト削減に着手しているものの、やり方を間違えていると主張。銀行に必要なのは「部門全体の垂直的な整理」であり、一部の顧客や商品が本当に高給取りの営業担当者を必要としているのか、電子的に取引できないかを再考するべきだと呼び掛けている。ルディスリ氏によると、資本市場事業と投資銀行事業の合計収入が150億-200億ドル以上ある銀行のみ、あらゆる分野で競争できる規模を持つ。

  同氏はリポートで「収入が伸び、救われると期待し続けている銀行があまりに多い」と指摘。「低調なパフォーマンスは7年続いた。待つ時間はもう終わりだ」と述べた。

原題:Job Cuts Alone Won’t Be Enough to Save Big Banks, McKinsey Says(抜粋)

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