石油業界、来年の設備投資を3年連続で削減か-IEA月報

  • 上流部門の今年の設備投資は24%減少へ-前回予想より削減幅広がる
  • 設備投資が2年連続で削減されれば40年ぶり

石油業界は2017年に3年連続で設備投資を削減する可能性がある。各社はコスト削減を進めるとともに、原油価格下落による財務面の弱体化に引き続き対応している。

  国際エネルギー機関(IEA)は月報で、油ガス田向け投資が今年、24%減少し4500億ドル(約46兆3000億円)になると予想。2月時点の見通しは17%減だった。設備投資は昨年25%減り、2年間で3000億ドル余り減少する見込み。IEAによると、投資が2年連続で削減されれば40年ぶりとなる。

  IEAは月報で「各社が上流部門の設備投資を17年に増やすことを計画している兆しはない」と指摘。「多くの企業が16年の年間設備投資計画を下方修正しており、9月時点で17年の計画を16年と同水準に据え置くかさらに減らすことを予定している」と述べた。

  原油の供給過剰は17年後半まで続く可能性が高く、ロイヤル・ダッチ・シェルBPなどの企業は価格下落の継続に備えている。原油の値下がりにより各社の利益は打撃を受け債務は増加。大手は配当の支払いを継続しているが、石油各社の信用格付けは引き下げられている。投資削減により新規油田探査向け投資は減少し、発見埋蔵量は1947年以来の低水準に落ち込んでいる。

原題:Oil Industry May Cut Spending for Third Year in Row, IEA Says(抜粋)

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